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株式会社エイチ・ジェイ・エル代表取締役社長 佐々木高行さん Vol.3

今回ご紹介するのは前回に引き続き、株式会社エイチ・ジェイ・エル
代表取締役社長 佐々木高行さん
  (ABS11期受講、ソウルより通信科で受講)
    http://www.hematolo.com/index.html

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事業内容は、「最新技術による医療検査解析や研究開発」です。

白血病に代表される造血器腫瘍を、世界に唯一の技術によって
解析・分析するという社会的にも大変意義の高い分野で活躍されています。

前回までの文章はこちらにあります。↓
 http://abscommunity.blog37.fc2.com/blog-category-5.html

今回は、『新しい舞台』をお届けします。
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                (Q、松澤 / A、佐々木さん)

Q、ABSで大前さんからインスピレーションを受けたこと以外で
  具体的に影響があったようなことはありますか?


A、教えてもらった財務であるとか資本政策、はまさに今役立っています。
  習ったという記憶があると、あとでそこに戻ることができます。
  これはすごく貴重なことだと感じますね。

  また、あのとき習った先生方とコミュニケーションを取る事が
  できるということ、これもすばらしいことだなと思います。

  大きな会社だとそういうことは、チャンスを掴もうと思えば
  できないことはありません。でも、今のような小さい会社に
  入って、大会社の枠から出てしまうと、そういう人とコンタクト
  を取るのは不可能に近いのです。

  アタッカーズを基盤としてコンタクトが取れるというのは
  すばらしいと思います。

  大企業にいたのではわからない、ありがたみを感じますね。

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Q、やはり大会社から飛び出すと、現状とギャップを感じませんか?
  ビジネスの自由度などを含め教えてください。


A、自由度と満足度は200%ですね。
一週間があっという間で、5日が1日のように感じます。
  マンネリ化した大企業では一週間はものすごく長く感じますし、
  命の保障はされてるけど、意気は燃えないんですよ。

  前の会社を出てからはフォロワーの方々もいらっしゃって
  そんな人からいろいろ相談を受けるようになりました。

  東証のスピンオフセミナーで話をさせていただいたことが
  あったのですが、“決断するときに最も悩むのは家族のことで、
  そこを超えればまったく問題ないですよ”という話をしました。

  今考えて見ても、本心で決断したなら、飛び出しても
  たぶん大丈夫だと思います。もちろん、そのときは、
  まだ見ぬ外の世界なので迷うとは思いますが。

  特に、私のようなLateなスピンアウト派においては、
  決断して飛び出す時期は、子供が高校生か大学生で一番
  お金がかかる頃なわけですね。

  家のローンもあと、20年ぐらい残ってるし、安定した会社に
  いればいるほど、会社を出るのが怖くなるんです。

  妻はまずは、大反対ですしね。そこを乗り越えるのが
  第一のハードルでしょうか。

  その説得には、周到な準備と本気でやりたいと信念を
  熱く語る勇気が必要でしょう。もちろん、ちょっと反対された
  ぐらいで止めちゃうぐらいなら、絶対に家族を説得できないと
  思いますね。また、現会社が嫌で逃げ出すためにやめると
  言うことでも、妻からは見透かされますね。

  自分の資金で始める場合と次の会社に入る場合では相当違います。
  自分の資金で始めるのも良いとは思いますが、もう一歩ステップを
  踏んでもいい場合もあると思います。

  あまり自信がなければ、自分の関心のある業種に入ってみて、
  そこである程度自分なりの資金計画を立てて、稼いでいく。
  そして次のステップでジャンプアップする。

  それを受け入れるだけの土壌は日本にはあると思うのです。
  また、それをサポートしてくれる企業、人材紹介会社なども
  沢山有り、そんなに心配しなくても何とかなるもんだと、
  今回自分でやってみてわかりました。

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Q、そうですね。ただそういうものの中で自分にフィットする企業や
  社長に出会うというのはかなり難しいと思いますが、なにか
  秘訣はありますか?


A、自分の関心のある分野の記事をスクラップしたりしていました。
  電車の中吊りなどでも関心を持っていることについての情報は
  自然と入ってくるのです。
  いつも見ない新聞とか雑誌とかにも関心をもって接することが
  大事なんじゃないかと思います。

  気持ちさえ持っていれば、関心事は記事の方から寄って来て
  くれるというのが実感です。また、関心のある業種の情報が
  あった時には、自分だったらどうやって進めていくだろうか、
  という風に考えるといい練習になりますね。特に、自分の経験を
  活かせるトピックを探すのが一番いいと思います。

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Q、それではまた事業の話に戻したいのですが、オンリーワンで
  あればあるほど、ニッチであればあるほど、認知してもらうのは
  難しいとは思います。その点の苦労とかありますか?


A、会社を起こしたのは2003年なんですね。それから二年半くらい
  経ちますが、初めは上手くいっていませんでした。
  その間何をやっていたかと言えば、技術の布教活動なんですね。
  技術がこういう風にいいんだと、大学の先生に布教して回りました。
  特に、血液内科だとか腫瘍科だとか小児科であるとか。

  こういった方に実際に血液サンプルをいただいて、分析して
  解析して返してあげるという作業を繰り返していました。

  スタートしたときは3名くらいの会社であったので、なかなか
  すべての病院には行けませんでした。それが去年の8月くらいから
  やっと認められだして、やっと学会で発表できるというところまで
  きました。そしてここで一気に広報活動をしました。

  実際にお試し検体をやってきちんとしたレポートを返していくと、
  先生たちが認め始めてくれました。日本の医療業界は次から次へと
  新しいものをやっていくという雰囲気ではないのですが、
  そこが今変わり始めました。

  そこが私たちの事業にとっても大転換ポイントになった気がします。

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Q、今、実際にいくつかの病院で導入されているということは、
  “どこどこの有名な先生が薦めている”といった、お墨付きという
  のは強みになるんでしょうね。

A、そうですね。そこでわれわれが今一番狙っているのは研究会といわれる
  ところです。ガンの研究会というのがありまして、そこのプロトコル、
  治療基準を決める委員会に有用性を認めてもらおうと努めてきました。
  
  その研究会では検査解析に関して一つの物差しが採用されます。
  解析技術手法を持っている会社も一つだけ選ばれ、その検査の
  方法を、傘下にある病院さんが全て使っていくということに
  なるんです。

  有用性が確かめられると、ほんとの基準のプロトコルとなります。
  そうするとその検査解析はその会社のみに出すという風になるのです。

  これまでの努力で、やっと認められて来て小児に関しては、
  今年の三月から、そして大人に関しても今年の夏以降、
  展開できるように今話を進めております。

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Q、そのあとは海外に展開していかれるのですか?

A、そうですね。この技術はもともと創業者であります宮崎が、
  アメリカのシアトルにありますテモトロジクス社のドクターのもとで
  勉強してきたんですね。そこの会社ともコラボレーションできています。

  宮崎はそこで学んだ技術をより高度なレベルまで高めてくれました。
  逆にその技術をアメリカへ紹介していくという話を先方と進めています。
  
  本当は今すぐ行きたいんですけど、いきなり弟子が来て、
  一緒にビジネスしようと言ってきたら先生もびっくりしますよね。

  そういうわけでアメリカは後に回して、アジアから広げていこう
  と考えています。アジア展開して、中東のドバイへ行って、中近東全域。
  そしてヨーロッパ、アメリカへいこうという流れで考えています。

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Q、展開していく中で人材の確保が大変だと思うのですが、
  どうされていますか?営業だけしてきた人がいきなり医者のところ
  に行っても難しいと思うのですが。

A、今まではスーパーマンがいなければなりませんでした。
  つまり、分析、解析ができる科学者が医者に対して話もしなければ
  ならなかったんです。ところが、科学者は「先生、コレ買ってくださいよ」
  という風にもう一歩を踏み出せないんですよね。

  なかなか言えないですよね。科学者から見ると、お金の話は、
  醜く、汚い世界のように思えるらしいのです。ましてや、
  患者さんを救うと言う高度の理念で進めている仕事ですし。

  でも、この技術を世界中に広めるためには、我々が生き残るしか
  ないわけです。生き残るためには利益がなければならないということは、
  頭ではわかるけどなかなか口では説明できないんです。

  だから、科学者の人たちには分析・解析に集中してもらって、
  品質を最高に高めてもらう。そして私みたいなセールスマンが
  先生とお話しするというのでいいのではないのかと思います。

  大事なのは先生から貰った検体に対して、分析、解析をしっかり
  返すことです。先生と解析センターは結ばれて、そこできちんとした
  ディスカッションができるという風にしていけばいいのです。

  そうすることによって、セールスマンというのが科学者でなくても
  よくなってくるんですよ。

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Q、それでは最後に、今後の展望を教えていただけますか?

A、先程も申したように、先生から貰った検体に対して、分析、解析を
  しっかりお返しし、先生と解析センターを結んで症例に対して
  きちんとしたディスカッションが出来れば、セールスマン
  というのが科学者でなくてもよくなり、また、先生と解析センター
  が繋がっていることで、テレビ会議や、ITを利用した形で、
  世界の国境を超えることができるようになります。

  世界中で1300万人も白血病を含む造血器腫瘍の患者さんがいます。
  出来るだけ多くの病院と結んで、一人でも助かるための器を
  ドクターに提供して行きたいと思っております。

(この記事は対象企業へ取材し、作成しております。松澤)

                   【今回3回目で、終了です】
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*起業家志望の読者の皆様が、ここでご紹介する方の起業していく
 プロセスを知ることで、追体験していただくことが目的です。

 結果的にロールモデルを作ることで、より成果が出やすい
 発想や行動に 切り替わることきっかけとなることを思います!


 いずれにしても是非、一緒に応援してあげて下さい!

⇒「エイチ・ジェイ・エル」 http://www.hematolo.com/index.html



この文章は大前研一のアタッカーズ・ビジネススクールが発行するメルマガ【情熱DNA】(まぐまぐ殿堂入り)にて配信した内容です。ご登録いただければ毎週水曜日、お手元に届きます。こちらから
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