fc2ブログ

クリエイティビティ・カンパニー ―創造思考型企業への道

第6回目は、2004年にランダムハウス講談社から刊行された書籍です。
私自身、今でも何度か読み返している(特に最初の章は、)逸品の書籍
『クリエイティビティ・カンパニー ―創造思考型企業への道』
を取り上げます。

書籍のボリュームがそれ程でもなく、比較的読みやすいため、
組織的な創造力を身につけるための基本書、かつ実践書として、
是非お手にとって見られてください。

create


○~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~○
【クリエイティビティ・カンパニー ―創造思考型企業への道】
ジェフ・モージー、リチャード・ハリマン(著)ランダムハウス講談社
○~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~○

一時期、ロジカルシンキングという思考法が大いに注目され、数多くの
書籍が発売されていました。そのためロジカルシンキングさえできれば、
即時にビジネスに直結する能力が飛躍的に向上し、その結果として、
質の高い事業アイデアやコンセプトが浮かび、事業の成果が高まるという
誤解が多く見受けれました。

実際にロジカルシンキングが強みを持つのは、その前段階にあるべき
アイデアや発想を、何らかの合理的・論理的な基準で体系的に整理し、
絞込みや選択を行うものです。

一方、新しいアイデアや発想そのものを生み出す、“創造力・創造性”
がとても重要であると、「脳」「思考法」などの書籍を通して、
改めて注目を浴びてきています。

特にアントレプレナーを志す読者の皆さまにとっては、
市場に新しいアイデアや価値を提供し、世の中に明確なメッセージを
伝えるのが使命ですので、これらの力を高めることが必須です。


本書の紹介にうつります。
著者であるジェフ・モージーとリチャード・ハリマンは、
ビジネスでの創造性とイノベーションの原則を発見・応用し、
数々の企業でコンサルティングを行うシスネティックス社に在籍し、
創造性に問題を抱える数々の企業の相談にのって、問題解決に励んでいます。

そのため著書は、どちらかというと大企業に対してメッセージを発信
してはいますが、ここから学べるエッセンスは企業の規模に関係なく
応用可能なものであるといえます。

著者は以下のように、言及します。

 「組織的創造性-すなわち個人の俗人的な創造力や、偶然や突発的に
  発生する創造性に頼るのではなく、企業単位のあらゆる分野と
  活動において、創造的であることが重要である」

さらには、

 「組織的創造性があれば、従業員と顧客の満足感、さらなる成長、
  変化への柔軟性、人材求心力、市場の関心度など、経済的利潤や、
  関係者の多くの報酬に繋がる様なよりよい結果を生み出すことができる」

そして、企業全体の創造性を保持する組織的創造性には、
3つの活動領域、

 ◇個人の創造性
 ◇連合やチームによって発揮される創造性
 ◇組織がそれぞれに与える支援

が必要であると述べ、この3つの活動領域を理解し、実践できた時にだけ、
企業全体が創造的に考え、機能するになると書かれています。


また、創造性を高めるための具体的なアプローチにも言及しており、
”4つの原動力”として示し、幾つか実践可能な事例が記されています。
 
 ◇モチベーション
 ◇好奇心と恐怖
 ◇コネクションを破壊し/創る事
 ◇評価


アントレプレナーにとっては、個人の創造力がまずはとても重要です。

しかし、経営資源が不足して、ともに働く人材が少ない時だからこそ、
仲間が一丸となって創造性を発揮し、会社のどこを切っても
創造力にあふれた魅力的な組織やチームを創ることが、
独自の価値観を作って市場を創造できる礎になると思います。


そこで、新しい価値を生み出す、アントレプレナーを志す方々は、
以下の点を意識しながら本書を読んでみてください!

 1、本書の中で述べられている創造力や創造性が生み出す効果や
   重要性について、まずはご自分自身で十分理解し、   

 2、ご自分が現在置かれている立場や状況を踏まえた上で、
   周囲をうまく巻き込んで、書籍の中に書かれているアプローチを
   試してみて、

 3、そして、何度も思考錯誤した上で、その結果を検証しながら
   創造性を発揮できるアプローチや仕方を見つけ出し、日々実践する

 をトライしながら読まれてはいかがでしょうか?

21世紀をリードするには、事実を見極め、論理的判断する能力だけでなく、
豊かな感性で世の中のトレンドや趨勢を見極め、新しいものを発想する
創造力が求められています。

当該書籍を参考に、
考え、考えそして、考え抜き、実行に活かしてください。



この文章は大前研一のアタッカーズ・ビジネススクールが発行するメルマガ【情熱DNA】(まぐまぐ殿堂入り)にて配信した内容です。ご登録いただければ毎週水曜日、お手元に届きます。こちらから

スポンサーサイト



この記事のトラックバックURL

http://abscommunity.blog37.fc2.com/tb.php/89-522dc0d0

Template Designed by DW99