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株式会社エイチ・ジェイ・エル 代表取締役社長 佐々木高行さん Vol.1

今回ご紹介するのは、株式会社エイチ・ジェイ・エル
代表取締役社長 佐々木高行さん
  (ABS11期受講、ソウルより通信科で受講)
    http://www.hematolo.com/index.html
事業内容は、「最新技術による医療検査解析や研究開発」です。

白血病に代表される造血器腫瘍を、世界に唯一の技術によって
解析・分析するという社会的にも大変意義の高い分野で活躍されています。

しかしながら、佐々木さんがその技術を開発したわけではなく、
立ち上げから関わられていたわけでもありません。

オンリーワンの技術と熱い思いをもつ、創業者の右腕として
今の会社に入られ、現在は社長として更なる発展へと向かい邁進して
いらっしゃいます。

事業立上げに携わる様々なパターンを理解していただくためにも、
既成概念を打ち破り、突き進む、佐々木さんのストーリーを紐解こう!

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                (Q、松澤 / A、佐々木さん)

Q、今取り組まれている事業の内容について、簡単に教えてください。

A、私どもの会社はHJL(Humancell Japan Laboratories)
  と言います。主な事業内容は、白血病を中心とする癌化した血液
  細胞を検査し、さらに解析を行うと言う業務であります。
  分析・解析した情報をドクターに提供することで、その対価を
  検査・解析費用として頂き、売り上げとさせて頂いております。

  現在、日本人の死因のNO,1は癌ですが、癌の中には、大きく分けて
  2種類あって、固体癌と流体癌に分けることができます。
  私どもが、ターゲットとしているのは流体癌と言われる白血病・
  悪性リンパ腫等を中心とする造血器腫瘍というものです。

  約15万人から20万人ほどの患者さんが日本にはいらっしゃいますが、
  そのうちの約2万人の方が毎年亡くなられています。
  治癒率ということで言いますと、40%程度であり、約60%の方が
  亡くなられています。

  そこで、私どもの会社では、その60%以上の方が助けるという
  ことを狙いに治癒率の向上に寄与して行きたいと考えております。

  それを可能とする技術は、
  MDF(Multi Dimensional Flow Cytometry)と呼ばれるものです。
  このMDFと呼ばれる技術は元々、アメリカで開発された技術で
  はありますが、弊社にて全く新しい技術に生まれ変わり、世界に
  一つしかございません。

  技術はもちろん日本人に限らず、全世界的に通用するもので、
  推定1300万人の患者さんへの提供を出来るだけ早く実現できる
  事を夢見ております。
  現在、特許申請中ですが、ワールドパテントも取得できれば、
  より積極的に世界展開をして行こうと考えております。  

       ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─  

  この会社は、2年半前に弊社の現CTOである宮崎が、
  起業したものです。彼はサイエンティストで、会社が大きくなる
  につれ、また更に今後、海外に展開していくに当たり、より、
  サイエンス分野での技術確立、新規技術の開発が必要で、
  それに邁進したいと考えておりました。
   
  一方、私はこれまでの経歴が日本他、他国での
  マネジメント・マーケティング・セールスで有ったものですから
  互いに得手な部分をして、お互い補う事が出来ると意気投合し、
  昨年の8月から現在の形でスタートしました。


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Q、これができることで社会において達成しうるビジョンに、私は感銘を
  受けたのですが、改めてそのビジョンについてお話しいただけますか?

A、本来、白血病にかかりますと日本では、約500万円から1000万円
  近い治療費用がかかります。保険対象のものと、そうでないもの
  とありますが、だいたいそれくらいの治療金額の費用がかかっています。
  アメリカ、韓国では2000万円近い費用がかかっているといわれます。

  それ以外に、抗ガン剤を投与し、体の免疫機能を完全にストップ
  させるため、無菌室と言う特別な病室に入院して頂く必要があります。

  それらを入れて、全体として、莫大な費用の入院費もかかっておりま
  す。もちろん、患者様における精神的な不安、治療のための環境作り、
  小児患者様の場合だと、そのご両親付き添い等に付き、言わずもがな、
  そのご両親には、お金に換算できない、大変なご苦労があるわけです。
  
  みなさんのイメージの中に白血病にかかると、即、死に直結すると
  お考えの向きもあるかと思いますが、現在は、そうではなくなって
  きております。

  実際は、6週間ほどかけて少しずつ抗ガン剤を投与して行き、
  徐々に、腫瘍細胞を減少させてゆきます。発病時に約1兆個あると
  言われる腫瘍細胞が10億個位まで減少して来ると、伝統的な
  顕微鏡検査では腫瘍細胞状態を確認することができない、
  「完解」(かんかい)と言う状態まで達する事が出来ます。
  体調も良くなるため、一見治ったような状態になります。
  
  しかし、実際には、10億個もの細胞がまだ体内にはあると言
  われます。この「完解」状態の後に、不幸にして、再発して
  しまう事もあります。

       ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─  

  私たちのMDF技術では、この「完解」状態での正常・異常細胞の
  両方の状態をモニターする事ができます。
  つまり、異常細胞の検出はこれまでの遺伝子検査等で、
  大変感度の良い検査法も実用化されており、腫瘍細胞の有無は
  確認できますが、その腫瘍細胞の今後、つまり、増加して行くのか、
  減少して行くのかは中々、判定出来ないで、いたわけです。

  また、健康そうな細胞についても、その後、腫瘍化するかもしれない
  状況をモニターする事が出来る技術であります。
  そうする事で、「完解」状態後、再発する前に手を打つことが
  出来るのではないかと考えております。
  
  また、抗ガン剤はもともと、副作用が強いため、出来れば長く、
  使用したくないものです。そこで、この技術を応用することで、
  ドクターの抗ガン剤の投与中止・継続等の決断にとって有効な技術
  として提供出来ると信じております。

  QOL(quality of life)といった見地からも、できるだけ、
  短期間で退院することができれば、社会に果たす役割は
  非常に大きなものだと言えます。

  最近では、この悪性腫瘍など50歳以上に増加傾向が見られます。
  昨日まで、健康で元気な方だったのに、突然発症すると言う病気
  で、私の周りにも、実に3名最近罹患した患者さんもいらっしゃいます。
  
  もちろん、今後、新しい治療方法そのものの開発も有ると信じて
  おりますが、その治療そのものが癌戦場での「戦い」とすると、
  私どもの技術は、激戦中のドクターを高い空中にお連れし、
  「眼下の戦況を見て、次の一手をお考え頂ける技術」
  だと言えるのではないかと思います。

  社会的に、非常に意義のあることだと考えています。


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Q、それでは話は変わりますが、佐々木さんのこれまでのキャリアに
  ついて教えてください。

A、私は1976年にソニーに入社いたしました。
  学校を卒業して、すぐに就職したわけですが、30年間
  勤めていました。
  ソニーは、一般の家庭向けに電化製品を売っている業務と、
  法人を相手に営業を行っている業務がありましたが、私は、
  法人のお客様を相手にする方の業務に携わっていました。

  私がお相手をさせていただいたところは、放送局、民間企業、
  役所をはじめとし、学校や研究機関、そして病院などです。
  病院では、脳神経外科や耳鼻咽喉科で用いられる手術顕微鏡に
  使われる、高精細度のカメラシステムや、超音波診断装置
  のプリンター等の導入を医療機器メーカーさんとともに
  行っていました。

  ソニーは、エンターティメントで知られている中で、
  この分野だけは、事業領域が異なり非常にシリアスなお客様を
  相手にしているところでした。エンターティメント領域で社会に
  貢献することもできますが、もっとよりシリアスな領域での
  仕事に携わっていきたいと思っていました。。。

  (この記事は対象企業へ取材し、作成しております。松澤)

●次回は『転機』についてお伝え致します。ご期待ください。

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*起業家志望の読者の皆様が、ここでご紹介する方の起業していく
 プロセスを知ることで、追体験していただくことが目的です。

 結果的にロールモデルを作ることで、より成果が出やすい
 発想や行動に 切り替わることきっかけとなることを思います!


 いずれにしても是非、一緒に応援してあげて下さい!
⇒「エイチ・ジェイ・エル」 http://www.hematolo.com/index.html





この文章は大前研一のアタッカーズ・ビジネススクールが発行するメルマガ【情熱DNA】(まぐまぐ殿堂入り)にて配信した内容です。ご登録いただければ毎週水曜日、お手元に届きます。こちらから

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