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 『絶対に後回しにしてはいけない!知的財産権の話』#2

こんにちは、弁理士の服部耕市です。
前回は、知的財産権の後回しをやめる為にはその内容を具体的に知る
必要があるので、次回から具体的にお話しします、という予告をいたしました。
そこで、今回は知的財産権にはどのような権利があるのか、お話いたします。

突然ですが、皆さんは知的財産の「いしょう」ってご存じですか。
平仮名で書くのはずるい、と言われそうなので、漢字で書きます。
「意匠」と書きます。
どうです、漢字で書いても意味が分からないでしょう。
こんな言葉、普段使わないですよね。

意匠。これ、馴染みのある言葉を使って分かり易く言うと、
「物品についてのデザイン」のことです(意匠法第2条第1項参照)。

例えば、携帯電話(物品)の未来的なデザイン、靴(物品)のオシャレなデザイン、
ボールペン(物品)の握りやすいデザイン等です。デザインは商品(物品)の
売れ行きを大きく左右することから保護の対象になっています。

このような意匠を保護するのが意匠権です。
意匠権を取得すると、その意匠及び類似する意匠を独占排他的に
実施することができます(意匠法第23条)。

このように「物品についてのデザイン」の保護も知的財産権の範疇です。

知的財産権の全般を説明するのに、意匠権を最初に説明するのは
とても珍しいことです。

そんな解説本、知りません。
普通でしたら、最もメジャーな特許権から説明します。
私自身、初の試みです。

意匠権を最初に持ってきたのには理由があります。
それは、知的財産権は有名な特許権や商標権、著作権だけではない
ということを皆さんに知っていただきたかったからです。

いろいろな権利があることを知っていただき、事案に応じて
広く活用していただきたいと思ったからです。

「自分のビジネスには知的財産権なんて関係ない。」
「どうせ知的財産権では保護できないだろう。」

なんて最初から思わないで、

「どんな観点から知的財産権を使えるだろうか。」

ぜひ考えてみてください。
「そっか!」があるかもしれません。

知的財産権の主なものとして、
特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権があります。
この順番が普通です。普通の順番では、意匠権は3番目です。

なお、これらの他にも半導体集積回路の回路配置(半導体回路配置保護法)や
植物の新品種の育成(種苗法)等もありますが、
これらを利用するビジネスは ある程度限られていますので
触れないことにいたします。

①特許権
 特許権とは、技術的なアイディア(発明)を保護する権利です。
 特許権を取得すると、その発明を独占排他的に実施することが
 できます(特許法第68条)。

②実用新案権
 実用新案権とは、いわゆる小発明(考案)を保護する権利です。
 特許権と異なり、方式的な審査をパスすれば実体的な審査を経ずに
 登録されます。実用新案権を取得すると、その考案を独占排他的に
 実施することができます(実用新案法第16条)。

③意匠権
 意匠権の概要は上述の通りです。

④商標権
 商標権とは、自分が提供する商品・サービスと他人が提供する
 商品・サービスとを区別する目印(識別標識)となる商標を
 保護する権利です。
商標権を取得すると、その商標をその商品・
 サービスに独占的に使用することができると共に、他人の
 類似使用を禁止することができます(商標法第25条、第37条第1項)。

⑤著作権
 著作権とは、思想又は感情の創作的な表現である著作物を
 保護する権利です。
著作権者以外の者は許諾を得なければ著作物を複製、
 上映等することができません(著作権法第21条等)。


なんだか つまらない説明になってしまいました。
こんな説明をされても、イメージが湧きませんよね。

それでは、この説明ではどうでしょうか。
身近なものとして、携帯電話を例にします。

携帯電話の新しい機能を発明した場合、その新機能は、
①特許権で保護されます。

また、操作スイッチの改良は、②実用新案権で保護され、
デザインは、③意匠権で保護されます。

さらに、携帯電話に付されるブランド名は、④商標権で保護され、
製品カタログに使用されている文章や写真は、⑤著作権で保護されます。

なお、携帯電話内のコンピュータに使用されているプログラムは、
①特許権でも⑤著作権でも保護可能です。

イメージできたでしょうか。これは一例です。
イメージし易いように工業製品を例にしましたが、
インターネットを利用したビジネスやリアル店舗ビジネス等でも
知的財産権の活用は可能です。


例えば「発明」と言っても、物の発明,方法の発明,生産方法の発明
というように複数のカテゴリーがあります。
いろいろな使い方が考えられます。

あなたのビジネスに既存のビジネスとは異なる新たな創作や工夫があれば、
どのような権利が使えるか ぜひ考えてみてください。

今まで諦めていたビジネスの保護が可能になるかもしれません。
なお、特許出願せずにあえてノウハウにする、
なんて言うのも知財戦略の1つです。

このように各権利は性質が異なっており、使い方も異なります。
次回から一つずつ具体的に説明しますね。

もしかしたら、見逃していた利用の仕方に気づくかもしれませんよ。
お楽しみに!

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