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【3】『 大前研一特別講義 (5月23日) 「講義録(後編)」

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┗━┛『 大前研一特別講義 (5月23日)「講義録(後編)」
     ~ これからの日本!私たちの手でどう変えられるか? 』 
 
  ※5月23日(日)に開催された講義の内容を抜粋したものです。
   また、週間ポスト「ビジネス新大陸」の歩き方5月28日号からも
   一部抜粋しています。複写・転用はご遠慮ください。
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■構想力について

東京はシンボル的なものがない。例えば、シドニーではオペラハウス、フランスは凱旋門
、ニューヨークは自由の女神に該当するものである。旅行は大半が「雑誌等で見た、○○
を見に行きたい」という確認旅行である。それゆえ、シンボリックなものがないのは問題
ということで築地の再開発を観光庁に提案した。結局、提案は通らなかったが、とにかく
構想力がある人が少ない。

MM21という横浜の再開発も構想力の良い例である。MM21の初期の開発ではコンセプトがな
い状態でビルを建ててしまったが、今後、羽田が国際化ハブになりMM21まで15分で行って
しまうということで、新たに私が再開発の構想を練って山下埠頭、新山下を現在総合的に
開発を行っている。完成時には職住接近の一等地となるだろう。

これは、世界中のインナーハーバーを見ると、例えば、サンフランシスコのフィッシャー
マンズワーフ、シドニーのシドニーハーバー、ロンドンのカナリーワーフ等のインナーハ
ーバーは職住接近で繁栄していることからわかる。職住接近にするのは人が住んでいない
と大手町のようにゴーストタウンになってしまうからである。

では、どのようにしたら構想力がつくのか?まず、構想力とは見えないものを見る力と定
義している。例えば、勝ち鬨橋に行って現存はしていないけど、何が見えるのか?を考え
る。現在は物流倉庫になっていてもったいない。”さて、君なら何を描くだろう?”この
ように構想力は、ある場所に立って、自分ならどのようなものを作るのか?を考えたり、
自分の頭にどのように景色が浮かぶかを考えることにより、トレーニングできる。これを
日々行うことが構想力を鍛錬する上で重要になってくる。

また、構想したものを実現させていく力も大切である。構想したものを実現させるために
は、実行に移す道筋が重要である。つまり、大きな変化を起こすためには、小さな変化が
必要であり、とにかく明日から出来る小さなプロジェクトまで落とし込むことも重要であ
る。


■アジアのマーケット

中国はとにかく規模が大きい。例えば、日本の高速道路は7600km整備されており、最終的
には11,500kmまで整備する計画である。他方、中国は6万km整備している。今後も1年で1万
キロ新設する計画である。また、鉄道にして言えば、日本は2万キロ敷設しているが、中国
は8万キロ敷設済みで、さらに4万キロの新設を計画している。

携帯電話について言えば、日本での契約者約1億人に対し、中国の契約者は約6億人いる。
チャイナモバイル1社で5億人の契約者を抱えており、年間契約者の純増数は日本のドコモ
の契約者数と同じ5000万人である。

80年代はアジアといえば、日本であったが、今は中国である。昔はアジアの発展途上国は
日本にならえの雁行モデルであったが、いまは中国・ブラジル等新興国が自分で絵を描き
ながら発展している。


示したように、アジアが大きく成長している。世界的に見て、富裕層は1.75億人、中間所
得層14億人(アジアで8億人)。残念なことに、日本の多くの会社は富裕層だけを相手にし
ているが、富裕層だけなく、現在は中間所得層に大きなチャンスがあるので、その層を狙
った方が良い。

また、BOP層(Bottom of Pylamid)は世界に40億人いるが、これもねらい目でもある。BOP
層向けのビジネスとして例えば、ユニリーバは浄水器を無料で配っている。また、小分け
した、石鹸、シャンプーを配布し、それを欲しくなったら購入してくださいとリピーター
を増やす戦略を取っている。これがBOP層商売の1つのモデルである。

さらにBOP商売モデルの例を挙げると、マンダムは整髪在を銀紙に包んだものを売ってイン
ドネシアで大流行している。インドでは綿棒を1本づつ販売している。バンドエイドも1枚
づつ販売している。ユニチャームは日本では若い女性が減っているため、老人用オムツ、
ペット用オムツでなんとか商売をしているが、実はインドネシアで大きな利益をあげてい
る。

インドネシアは平均年齢27歳で若い女性の人口が増えている。女性用品、赤ちゃん用オ
ムツも若い女性がたくさん購入しており、当初ユニリーバ、P&Gが強かったが、市場研究と
商品開発を徹底的に行い、参入から約10年でシェアの6割を獲得して今はインドネシア市場
で1位である。大塚のポカリも常夏のインドネスアでは良く売れており、今では国民的ドリ
ンクになっている。

つまり、アジアなど太陽が当たっているところにいくべきと考える。世界にはまだ事業チ
ャンスはたくさんあるのである。


■日本企業が世界を制するための“壁”
 ※週間ポスト「ビジネス新大陸」の歩き方5月28日号

私が今日本で注目しているのがファッションのネット通販サイト「ZOZOTOWN」を運営して
いるスタートトゥデイの創業者・前澤友作氏(代表取締役)だ。これまで基本的にインタ
ーネットでは、どこで買っても差のない“一物一価”の航空券や書籍といった左脳型商品
は売れるが、感覚や感性や感触が重要なポイントになる洋服や靴などの右脳型商品は売れ
ないとされてきた。

ところが、ZOZOTOWNはネット通販で162店・1178ブランド(2010年3月末時点)を扱い、年
間売上高が約170億円(同年3月期)に達している。ZOZOTOWNは、CGを駆使してリアル店舗
に行ったような感覚でお客が買い物を楽しめるようになっている。また、各ショップのマ
ネージャー、バイヤー、プレスなどが、サイト内のブログで新作アイテムや発売前のアイ
テムを紹介している。

そうした工夫が利用者に支持されて人気が高まり、「ビームス」「ユナイテッドアローズ
」「シップス」など有名セレクトショップも委託販売するようになった。セレクトショッ
プ側としては出店リスクがなく、在庫リスクも低いからだ。その結果、有名セレクトショ
ップが出店していない地方都市の若者たちが、続々と買いにくるようになったのである。
セレクトショップのプラットフォームになりつつあるZOZOTOWNは、右脳型商品を扱うネッ
ト通販としては数少ない成功例の一つであり、もしかすると“大化け”する可能性もある
と思う。

ことほどさようにプラットフォームという概念は、どの商売にとっても重要になっている
のだが、ここにきて日本は世界の有力プラットフォームから離脱しつつある。その最たる
原因は言語の壁だ。日本人は英語が苦手である。しかし、私が『新・資本論』で指摘した
通り、今や英語は言語における世界最大のプラットフォームになった。2番目のプラット
フォームは中国語だ。やはり13億人が使う言葉は強い。つまり世界では英語のプラットフ
ォームを制する者が1位、中国語のプラットフォームを制する者が2位と決まってきたので
ある。1億2700万人しか使わない日本語は、いわばローカル線のプラットフォームであり、
そこから生まれる富も高が知れている。

日本企業がプラットフォーム・ビジネスで世界を制するためには、まず言語の壁を乗り越
えなければ、ガラパゴス化することは避けられないのだ。


                                     以上
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