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『大前研一の提言!【議論する力】』

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◆4◆ 大前研一の提言
    ~PartⅡ【議論する力】「傾聴」「質問」「説明」この三つの力を磨け
   ※THE21 11月号に大前研一が寄稿した記事を編集したものです。
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●議論の質を高める「悪魔の主張」とは?

もう一つの「説明する力」に必要なのは、一にも二にも論理的で
あることだ(それ以前に、「私はこう考える」という自分の考え
をもっていることが大前提だが)。多少言葉は拙かろうが、論理
的に説明できさえすれば、どこの国の誰が相手であっても、必ず
話の意図は伝わるのである。その意味で、世界共通言語というの
は英語ではなくロジカルシンキングのことだと私は思っている。

論理的というのは、①主張が明確で、②その主張を支える具体的
、客観的な根拠(データ)があり、③根拠と主張のあいだに矛盾
や飛躍がなく、双方向に(So What?/Why So?)の関係となってい
る状態をいう。

しかしながら、とっさに論理的な説明をしようとしても、慣れな
いうちは難しいだろう。そこで、事前に自分の主張を論理的に組
み立てておくのだ。それには、ピラミッド・ストラクチャーを書
いて整理するのがいい。まず、三角形の頂点に自分の主張を書き
、次に、根拠となる事実やデータを底辺に列挙する。最後に、根
拠と主張のあいだを論拠(理由付け)で埋め、全体像をつくりあ
げるのである。

これをやると、事実の裏付けのない部分や、たんなる思い込みに
すぎないところなどが一目瞭然でわかるので、自分の主張が論理
的かどうかを判断するにはもってこいなのだ。

こうして話す前に論点をまとめ、ストーリーを組み立てたうえで
、「私の主張はこうです」と最初に結論を述べる。そのうえで、
「その理由は三つあります。一つは・・・と説明していけば、あ
なたの主張の説得力は格段に高まるだろう。

また、相手の主張に反論する際にも、頭のなかにピラミッド・ス
トラクチャーをつくりながら検証していくと、論理的でない部分
がすぐわかる。そうしたら、「その主張はどんなデータに基づい
ているのか」「その事実からその結論に至る論拠を説明してほし
い」といったように質問をしていけばいい。

反論というと、日本企業の会議では面と向かってしづらい空気が
ある。しかし世界では、議論を深めるために参加者の一人が故意
に反対意見を唱えることも珍しくない。
これを「Devil's Advocate(悪魔の主張)」というが、反論が出
ると、お互いに緊張して議論するため、切磋琢磨から従来よりも
よい答えが導き出せることがある。このことを世界のトップビジ
ネスマンはよく知っているのだ。だから、あえて反対意見をいっ
てくれる人はありがたい人、ということになる。


イギリスでは高校時代から、授業で徹底的にディベートの練習を
させられる。北欧では小学校低学年から、自分で考えて意見をい
うことを求められる。かたや、日本の学校では答えを覚えさせる
ことには熱心だが「議論する力」を鍛える教育はいっさい行われ
ない。そういう意味では、日本のビジネスマンは最初から大きな
ハンディを背負っているといっていいだろう。

しかし過去を振り返れば、ソニーの故・盛田昭夫氏、富士ゼロッ
クスの小林陽太郎氏など、「議論する力」を身につけて世界で認
められた日本人経営者も少なからずいるのである(とくに盛田氏
は、英語はお世辞にもうまくなかったが、その説得力は抜群だっ
た)。

私がマッキンゼー時代に指導した約五百人の部下たちも、仕事を
通して「議論する力」を身につけ、いまさまざまな分野で活躍し
ている。だから私は断言できる。「『議論する力』は、日本人で
も訓練すれば絶対に習得できる」と。


                         以上
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