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【2】 大前研一の提言!5月17日大前研一講義 記事紹介! 2009,06,02 

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【2】『 大前研一の提言!5月17日大前研一講義 記事紹介! 』
       転職雑誌@typeの記者が潜入取材!
   (編集:松戸)
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先日開催された”大前研一特別講義”の内容を
今回は『@type』の記者が聴講し、記事にしたものをお届けします!


「今、世界的大企業のトヨタ自動車がおかしくなっている。なぜか分かるか?」
そんな問いかけで始まった大前研一特別講義。アントレプレナー養成スクール
「アタッカーズ・ビジネススクール」の新規受講生向けに行われた今回の講義
で、大前が伝えたかったこと。それがこの問いに凝縮されていた。

 今こそ新たな事業を展開するチャンスが到来している――。
これが氏のメッセージだ。先のリーマン・ショック以降、世界中が不況にあえ
いでいるというのになぜ? そう思った人ほど、氏の言葉に耳を傾けてほしい。

「この20年の間に、グローバル規模でビジネス環境が激変している。それに伴
う構造変化で、従来の成功モデルというのはとうの昔に崩壊している。そこに
気付くことができれば、まだまだビジネスチャンスはある。にもかかわらず、
『人と同じこと』をするのが大好きな日本人の多くが、まさにその特徴ゆえに
ダメになっている。人と違う視点を持ち、どんな構造変化が起きているのかを
考える力を身に付ければ、事業機会はいくらでも見つかる」


■勝つために、データを見て、考える癖を付ける
 では、この構造変化の先を読み解く力をどう身に付けるか。大前氏は、「デ
ータ(事実)にヒントが隠されている」と、ある統計調査を例に仮説の導き方
を披露する。

 総務省の国勢調査などを基に作られた、日本の家族類型別世帯数の推移。こ
のデータによると、実は2005年を境に「単身世帯」が「核家族世帯」を上
回り、最も多い世帯となっている。しかも、20~40代の未婚化・晩婚化、50~
60代の熟年離婚の増加、そして夫婦の死別による70~80代の単身者増を理由に
、すべての年代層で単身者が増えているのだ。こうした現象は、世界的に見て
日本だけの傾向だという。

にもかかわらず、日本ではいまだに核家族世帯が「標準モデル」とされており
、多くの大企業がこの層を狙ってビジネスを展開している。自動車メーカーは
ファミリーカーづくりに注力し、小売業は郊外に家族向けの巨大スーパーを続
々と建てる。「これでは失敗するのも当然だ」と大前氏は言う。

では、どんなビジネスモデルなら単身者の心をつかむことができるのか。そう
やって発想を転換することで、おのずと新たな事業チャンスも見えてくるとい
うわけだ。

「世界に目を向ければ、もっといろんなビジネスチャンスが見えてくる。例え
ばインドは今、『低価格携帯電話』や『衛生商品の単品売り』のような、人口
ピラミッドの最下層にいる人向けビジネスが非常に好調だ。これは欧米型ビジ
ネスを展開する企業が無視し続けてきたマーケットだ。また、アジア諸国では
人口がどんどん増えているのに、インドネシアでの冷蔵庫の普及率はたったの
4%しかなかった。そこに目をつけたサムスンやLGといった韓国の家電メーカ
ーが徐々にシェアを伸ばしていて、アメリカだけを見てきた日本メーカーは完
全に後手を踏んでしまった。今、『インドネシアの松下幸之助』、『ベトナム
の盛田昭夫』が現れれば、一気にシェアを奪取することもできる。日本では斜
陽産業でも、世界で見たら潜在ニーズがあるマーケットが豊富にあるのだ」


■インターネットを活用して「明るい市場」を探せ
 日本のビジネスパーソンは、こうした海外での経済動向に疎い面があるが、
「今はインターネットで“サイバートリップ”できる時代なんだから、どんど
ん活用するべき」と大前氏。自身も毎週土曜日、特定の国に的を絞り、経済動
向をネットで調べているという。
今、未来が明るいマーケットはどこなのか。それを考える意識を持つことが、
時代の変化をつかみ、負のスパイラルから抜け出す第一歩になるのだ。


ここまで。。。


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