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もぎたて、とれたて、大速報!

今回は、前回の続きで、三国志についての内容となります。
(といっても、みんな忘れていますよね。それでも懲りずに三国志です)

制作費100億円をかけた超大作『レッドクリフ』
(これは、PartⅠなんですね)を、私も見てきました。
本当に、2時間30分があっと言う間でした。

トニー・レオンが演じる周瑜と、金城武が演じる孔明。
どちらもものすごくかっこ良く、凄みがありました。

それに、関羽、張飛とも、イメージに重なっています。

個人的には、フー・ジュン演じる趙雲が、物凄く好きです。
長坂の戦いで、劉備の嫡子阿斗を救うため、単独で曹操軍に乗り込み、
救った活躍には、本当に身体が震える程、感動がありました。

ただ、この子供が成長し劉禅と名乗り、のちに劉備の後を継ぎ、
蜀の皇帝となるのですが、その凡庸さゆえに蜀の弱体化を招くというのは、
なんとも歴史の皮肉な結果といか言いようがありません。

それはともかく、この映画では、周瑜が軸となってストーリーが進んでいく
という意味では、少し斬新な部分があります。
通常赤壁の戦いと言えば、孔明の神がかり的な活躍がクローズアップされ、
どちらかというと周瑜は、その引き立て役にまわっています。

今回の映画の中で扱う部分が、赤壁へのプロローグというものありますが、
周瑜と孔明の友情や、趙雲が周瑜に恩義を感じる部分など、
人間模様が織り成す絢が、とても面白いです。

赤壁の戦いの決着がつく『レッドクリフ PartⅡ』も、
中国では、1月8日より公開で、日本でも4月に公開予定です。
今度は、公開後すぐにでも見に行こうと思っています。


ちなみに、「赤壁の戦い」は、最終的には火攻めで勝負がつくのですが、
その火攻めに至る迄の間には、こんなエピソードがありました。

1.「10万本の矢」~“臥竜”カリスマ孔明の知略~
孔明は周瑜より、「10日以内に矢を10万本調達していただきたい」
という命令を受け、曹操軍を欺き、3日後には10万本以上の矢を手に入れた

2.「苦肉の計」~黄蓋と周瑜、義による覚悟と心の慟哭~
黄蓋と周瑜の間にいさかいがあったように見せかけ、黄蓋の投降を信じさせた

3.「連環の計」~“鳳雛”?統の策略~
船酔いに苦しむ曹操軍に、?統は、船を鎖でつないで
船酔いをおさめる旨を進言して

4.「東南の風」~臥竜”カリスマ孔明の奇跡を呼ぶ神通力~
孔明が祭壇を築かせ、髪を振り乱して天に祈り、
11月に吹くはずもない東風を呼んだ。


「赤壁の戦い」の本戦は、曹操軍80万vs周瑜率いる孫権軍2万+劉備軍2千。
だが、関羽、張飛らとともに出陣した劉備は、実際には後方に布陣し、
戦局を見守る「進退の計」であった。
つまり、劉備軍は、ほとんど何もしていないに等しい。

それでは、なぜ孫権&劉備軍は、この戦いに勝てたのか?

「赤壁の戦い」の勝因を分析すると、

① 曹操軍は、慣れない土地で疫病が蔓延し、士気が低下していた
② 「苦肉の計」により黄蓋の投降を信じ油断したため、
 黄蓋が率いた薪や枯草をつんだ船を近づけた
③ 「連環の計」により船通しが繋がっていたため、
 身動きがとりにくい状況になっていた
④ 仮に火責めを企てられても、風向き上、全く問題ないと油断しきっていた
⑤ そのため、孔明の奇跡により東南の風が吹いたため、火責めで大打撃を受けた
 
さらには、

<曹操の敗因>
○圧倒的な兵士数の差(80万vs2万)で油断
○慣れない土地で疫病蔓延。士気低下
○船での戦いに不慣れのため、藁をもすがる気持ちで黄蓋の投降を信用  

<周瑜の勝因>
○火責め作戦にすべてのリソースを集中し、プロセスを設計し、
 地の利、時の運、人の和が結集した時に、戦いを行う

ということだと思っています。

また、トップと参謀の能力がバランスよく発揮されたことも
重要な要素だと言えます。

孫権(トップ):降伏論者を一蹴し同盟を決断
        ⇒反対派多数の中、己の意思通り決断

周瑜(参謀) :曹操軍に疫病がはやる
        ⇒敵を知り、情報を収集し分析する能力


前回と今回のもぎたて情報は、どちらかというと、
歴史(三国志)から学んだことを、現代のビジネスの戦略やリーダーシップ、
意思決定などにどうやって活かすか、といった話になりましたね。

このテーマだと、まだまだ語りたいことは一杯ありますが、
ちょっと趣旨からずれてきてしまいました。

また次回から、もぎたてとれたての情報を、お届けしたいと思います。
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