「オシャレ魔女 ラブandベリー」とカードゲーム市場
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もぎたて、とれたて、大速報!
~entrepreneur's a whole new sensitivity
(文章:加藤忠)
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先日、「ラブベリ」の名称で知られ、広く人気を集めた、
セガの女の子向けカードゲーム「オシャレ魔女 ラブandベリー」の、
サービスを、9月中旬を目途に終了するというニュースが、
セガから発表されました。
「ラブベリ」をご存知無い方もいらっしゃると思うので、
簡単に紹介します。
14歳のかわいらしい「オシャレ魔女」ラブとベリーが、
オシャレとダンスでどちらが目立つかを競うアーケード
(ゲームセンター)用のゲームです。
ストリート、ディスコ、舞踏会など様々なステージを舞台に、
「オシャレ魔法カード」を使ってコーディネートを決め、
ボタンを歌に合わせてタイミング良く押すダンス勝負で、
得点を競うものです。
2004年10月からサービスを開始し、カード出荷数2億7200万枚を
超える実績を誇っています。
さらには、任天堂DS用でもゲーム化され、販売数100万本を
越えるなど、女の子向けカードゲーム市場という
ブルーオーシャンを創り上げたゲームです。
ただ、ここ最近では、様々な企業が女の子向けカードゲーム市場に参入し、
競争が激化した関係で、「ラブベリ」も撤退を余儀なくされました。
このカードゲーム市場には、各社が参入し、しのぎをけずる程、
今や一大マーケケットとなっています。
この分野で、特に市場を牽引しているのは、
ABSの経営者講義にもお越しいただいたバンダイです。
バンダイは、かつては業績悪化に苦しみましたが、
ナムコとの合併後、様々な改革のもと奇跡的な業績回復を果たし、
今や新卒の就職ランキングでも常に上位をキープする人気企業となりました。
「クール・ジャパン」を牽引する企業の象徴とも言えます。
バンダイは、アニメやキャラクターを載せたカードに
「カードダス」というネーミングを付けて販売し、
「ドラゴンボール」「ワンピース」「仮面ライダー電王」
「ドラゴンクエスト」「ジョジョの奇妙な冒険」「Yes!プリキュア5」など、
ヒットシリーズを立て続けに出しています。
「カードダス」は、通常、自動販売機に硬貨を入れレバーをまわすことで
購入できます。
この「カードダス」というネーミングは、自動販売機から「カードを出す」
ことから名づけられたのではなく、気象庁の地域気象観測システム
「アメダス」から、「キャラクター情報と子供の情報発信基地になれば」
という意味を込めて名づけられたと、関係者から聞いたことがあります。
私も以前、親戚の子の影響で、彼が好きだった「金色のガッシュベル」
(原作は、金色のガッシュ)というアニメの「カードダス」を
何枚も一緒に持っていました。
大人になった今でも、少し嬉しくなりました。
「カードダス」が誕生したのが1988年。
最初は、車田正美氏の人気アニメ「聖闘士星矢」。
あれから20年たった今、日本はもとより海外での販売も行われ
累計100億枚以上売れています。
この「カードダス」が売れている理由には、様々な要因があると思います。
カードを持っているだけで、何となく嬉しい。かっこいい。
プレミアムカードを集めたい。カードを使ったゲームで楽しみたい。
そのキャラクターやアニメの持つ世界を、自分でも再現したい。
など、様々あると思います。
さらには、次に「カードダス」がどうやって進化するのかにも、
とても興味あります。
さらに新しい価値を創造するのか?
さらなる海外マーケットを開拓するのか?
もっと、大人を巻き込むことはできるのか?
世界目線で考えても、新たな展開を予感させるカードゲーム市場。
注目していきたいと思います。
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