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株式会社ワークアウトワールド・ジャパン 代表取締役 増田秀俊さん vol.1

今回ご紹介するのは、

株式会社ワークアウトワールド・ジャパン 代表取締役
増田秀俊さん
    http://www.wowd.jp/
事業内容は、ジム・スタジオタイプのフィットネスクラブの経営。

    
増田さんは、初期設備投資のかかる業界にあって、新しい形態の
フィットネスクラブを展開し、特に女性層のハートをつかむことに
成功しています。

ABSで事業計画書の作成方法を学び、それを元に資金調達を行い、
現在では計画書以上のペースで出店を行うなど、ABSで得たものを
しっかりと事業にも具体的に役立てていらっしゃいます。


それでは、
既成概念を打ち破り、突き進む、増田さんのストーリーを紐解こう!

今回は、『ABSでの事業計画書作成』まで。
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Q、まず、今行われている事業の概要についてお話いただけますか?


A、当社はジムとスタジオにスパを融合した、新しい形の
  フィットネスクラブをチェーン展開している会社です。現在、
  直営店・フランチャイズ含めて、全部で20店舗出店して
  います。この事業を始めたのは2000年で今年で6年目に
  なります。
  
  創業は1989年。今期に入ってからの出店は11店を
  超えているので、ここへきて急速に伸びている状況です。
  伸びているというか伸ばしているというのが正確ですね。
  10店舗まで試行錯誤しながら出店を続けた後、去年の秋
  ぐらいに成功モデルが確立してきて、それをもって出店攻勢
  をかけている状況で、まさに勝負どころに入ってきていますね。

  もともと日本のクラブは、「ジム・スタジオ・プール」を
  「三種の神器」と言って、必ずこれをつけていたのですが、
  その中身はあまり変わらず、ハードに依存しているのが従来の
  業態です。当社はあえてプールをはずし、ジムとスタジオ、
  それにスパをつけ、従来クラブとは違う業態をつくっています。

  プールをはずしますので、その分初期投資も、ランニングコスト
  も少なくなります。その分を、トレーナーやプログラム、
  空間演出などの他の部分に回し、ハード面だけでいえば、
  ジムとスタジオですが、内容はグレードアップしたものを
  提供し、価格で言えば若干安く提供しています。

  いわゆる旧来のフィットネスクラブとは、だいぶ客層が
  違いますね。当社の場合は、大体20代から40代ぐらいの
  女性が非常に多くて、会員比率でいけば全体の70、場合に
  よっては80%までいきます。平均年齢で言えば、35歳から
  40歳になりますね。従来のクラブさんは男女の比率で言えば、
  だいたい55対45、女性が55から60ですね。平均年齢で
  言えば、私たちのクラブより5歳ぐらい高いのではないでしょうか。

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Q、事業を始められたきっかけはなんだったんですか?

A、元々創業以来、スポーツに関わる仕事をしようということで、
  長年トレーニングマシーンの輸入販売をしておりまして、
  サプライヤーとして、フィットネスクラブさんにマシーンを
  販売しておりました。

  ところが97年ごろに当社がメインで仕入れていた商品が、
  メーカーが買収されて販売できなくなったんですね。当社の
  メインの商品でしたので、困ってしまいまして、その後は
  どうしようかな、と考えました。そこでマシーンを売るよりも、
  マーケットそのものを拡大するビジネスをしたいなと思い、
  現在のフィットネスクラブに参入したわけなんですね。

  さらにそもそもの起業のきっかけは、30歳のときに、ある
  カナダ人が日本にアメフトの防具を販売したいと私のところに
  相談に来たんですね。私が学生時代にアメフトをやっていたことを
  知っている知人がおりまして、その関係で相談に乗っているうちに、
  一緒にやろうか、ということになりまして、それで会社を作ったん
  ですね。それでアメフトの防具の輸入販売からスタートしたわけ
  なんです。

  アメリカではアメフトはメジャーなスポーツなので、
  スポーツサイエンスも非常に進んでいまして、その後、それに付随
  して、サポーターだとかいろいろなものを販売するようになり、
  そのうちトレーニングマシーンを販売するチャンスをいただきまして、
  マシーンを販売するようになったんですね。徐々にアメフトの防具
  から主流が移っていったということですね。

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Q、30歳で起業される前までは何をされていたんですか?


A、2年間サラリーマンをしておりまして、その後会社を辞めて、
  父親の会社を5年間手伝っていたのですが、本当は最初の会社を
  辞めたときにスポーツ関係の仕事をしたかったんですよね。ただ
  ちょっとぷらっとしていたら父親に取り込まれましてね。手伝わ
  されることになったんですが、5年たったときに、
  「やりたいことをやれ」と言われたので、独立したわけなんですね。

  だから、もともと独立志向はありましたね。独立に対する躊躇も
  まったくなかったですね。父親も経営者でしたし、うちの一族は
  サラリーマンがいないんですね。だから割と身近に事業をして
  いる人がいる環境だったので、家ではサラリーマンになる雰囲気は
  なかったんです。

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Q、アタッカーズに通われたきっかけは?

A,現在の事業を始めて、2000年に1号店を出店したんですね。
  そして2001年に2号店を出した後にアタッカーズに入ったん
  ですね。きっかけは単純に事業の資金を調達したいということです。
  フィットネスクラブは非常に資金がかかりますし、当時から公開を
  考えていたので、それにむけて資金調達がしたいと。それで、
  事業計画を作ることをしたいということで、ビジネススクールを
  探していたんですね。

  それでいろいろ探す中で、アタッカーズが非常に実践的なことを
  教えてくれると聞きまして、それにたまたま知人が通っておりまして
  内容が非常に良かったと聞いておりましたので、アタッカーズを
  選んだわけなんですね。

  また、元々大前さんの本のファンであったので、そこにひかれた
  ということもありました。

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Q、アタッカーズではどのようなことを学ばれたのですか?


A、一番学んだのは、やはり事業計画書の作り方ですね。計画書を
  つくるための戦略的な思考ですとか、あるいは市場分析の仕方です
  とか、事業計画の立案の仕方が非常に勉強になりました。
  それをベースにつくった事業計画書をもってVCを回りましたが、
  事業計画書は高く評価いただきました。とはいってもなかなか
  資金は出してくれないんですけどね。

  あとは、卒業した後の資金集めのときにプレゼンの機会が非常に
  多いので、アタッカーズでプレゼンの勉強をずいぶんしましたが、
  これは非常に役に立ちましたね。やはり大勢の前で発表
  するのは、なかなか慣れないと難しいですからね。その後も
  事業発表会にずいぶん出まして、その中で資金調達も随分できる
  ようになりました。

  当時はプレゼンテーションに関しては、伝え手の表現の仕方を注意
  されましたね。ロジカルな部分だけではなく、熱意が伝わる
  プレゼンを指導され、気持ちを伝えるということを勉強させて
  もらいました。
  
  事業計画をさらっと言っても、資金を調達するときは、相手の
  感情が動かないと、なかなかお金を出してもらえませんので、
  テクニックだけではなく、考え方や情熱が必要になります。
  そういうものが上手な人のプレゼンを見せてもらったり、
  有名な経営者な方のプレゼンを見せたりしたのが、とても
  勉強になりましたね。


●次回は『事業計画』についてお伝え致します。
 ご期待ください。
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*起業家志望の読者の皆様が、ここでご紹介する方の起業していく
 プロセスを知ることで、追体験していただくことが目的です。

 結果的にロールモデルを作ることで、より成果が出やすい
 発想や行動に 切り替わることきっかけとなることを思います!


 いずれにしても是非、一緒に応援してあげて下さい!
  ⇒ワークアウトワールド・ジャパン http://www.wowd.jp/
 
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この文章は大前研一のアタッカーズ・ビジネススクールが発行するメルマガ【情熱DNA】(まぐまぐ殿堂入り)にて配信した内容です。ご登録いただければ毎週水曜日、お手元に届きます。こちらから
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