タリーズコーヒージャパン株式会社 代表取締役社長、松田公太氏 vol.2
前回の「*生い立ち」に続き、
◇タリーズコーヒージャパン株式会社
代表取締役社長、松田公太氏(以下、敬称略)の場合
*就職活動
「人に会うのが大好きだ、自分の知らない人の話を聞くのは実に楽しい」
そんな松田にとって就職活動は、色々な業界の人と会える絶好の機会
だった。就職活動を通じて、全部で40社ほどの人と会った。
二度とない機会だけに、できるだけ色々な業界の話を聞こうと試みた。
業界もメーカーから商社、広告代理店、銀行、証券までと幅広かった。
松田が最初に就職希望先にと考えていたのは食品メーカーか商社、将来
自分が食の分野で起業しようと考えてのことだった。
しかし話を聞くと、食品メーカーは特定の商品に特化している会社が
多く、狭い分野の仕事になってしまうかもしれないということ。
それならと考えた商社は、「希望どおりの食品ではなく、もし鉄鋼や
木材に配属されても耐えられるのか。
商社はスペシャリストを養成するところだ、最初に配属されたら、
なかなか別の分野に行くのは難しいぞ」という、先輩のひとことで
考え直した。
代わって希望先として浮上したのが銀行だった。銀行では仕事を
通じて様々な企業の経営者と知り合うチャンスがある。
しかも融資の際には、事業計画面から財務内容、社長の経営理念まで
会社のすべてをさらけ出してもらうことになる。
そうした点でも将来、起業する際の勉強になると考えたのだ。
そうして、信頼できる先輩の存在もあって、就職を決めたのは
三和銀行(当時)だった。
希望に燃えた1 年目から退職する96年までの6 年間、幾度の転勤と
様々な業務を経験し、業界を知る上で、将来の起業に必要となる
スキルを獲得していった。
─ABS 提供────────────────────────
小が大に挑む! タリーズ松田氏講義録が視聴できます!
http://www.kigyo-sanbo.com/
─────────────────────────────
*タリーズとの運命の出会い
1995 年、友人の結婚式に出席するために訪れたボストンで、松田は
スペシャルティコーヒーと運命の出会いをする。
たった3日間の滞在の最終日、帰国便まで少し時間があったので
高校時代の友人らを誘って出かけた、街外れの「クインシーマーケット」
で飲んだ一杯のコーヒーである。
「何でも、高品質の豆を使っているらしい。まあいいから、
一杯飲んでみろよ」
友人に勧められてカウンターで手渡されたカップの一つを手に取ると、
飲み口として開けられたフタの小さな穴から芳ばしい香りが漂ってくる。
これほど香りのあるコーヒーなんて、出会ったことがあっただろうか!?
そしてひとくち口にしてみると、さらに人気の理由がわかった気がした。
嫌な酸味がなくて、コクがある。
決して「コーヒー通」ではない松田にも味の違いは鮮明で、
すぐに「おいしい!」と感じた。
それを飲み終えると、今度はエスプレッソにミルクを合わせた“ラテ”
を注文した。
“これもいける!”
味ももちろんのこと、カップのデザインも洒落ている。コンビニで
渡される真っ白のペーパーカップと違うのはもちろん、ファーストフード
店のカップのようなチープな派手さもない。
今まで大して意識したこともなかったコーヒーという飲み物の存在が、
松田の心の中でむくむくと大きくなり始めた。
ボストンから戻っても、生まれて初めておいしいと感じたスペシャルティ
コーヒーが、松田の頭から離れなくなった。インターネットを検索し、
その多くがシアトルを発祥としていることがわかると、すぐにでもシア
トルに飛びたくなった。
しかし、この頃松田は三和銀行に入行して6年目、担当する新規外交営業
の仕事を勝手に休むわけにもいかず、結局シアトル行きが実現したのは、
ボストンから4ヵ月後の96年4月末だった。
*文章はABS講義テキストより抜粋
●上記を受け、以下について考えてみてください。
そして是非、書き出して見て下さいね。
○──────────────────────────────○
◇TRY1
あなたが今の仕事を選んだ理由と、将来のビジョンとのつながり
はどういった点だろうか?
◇TRY2
かつて、"気になって詳しく調べたこと"は一体どんなことだろうか?
◇TRY3
TRY2の当時開始して、今大きくなっている企業・ビジネスは
いったいどんなものがあるだろうか?
自分がアレンジするとしたらどんなことができるか?
○──────────────────────────────○
次回は、「見切り発車」をお届けいたします。
「小が大に挑む!」タリーズ松田氏・大人気講義録、公開
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この文章は大前研一のアタッカーズ・ビジネススクールが発行するメルマガ【情熱DNA】(まぐまぐ殿堂入り)にて配信した内容です。ご登録いただければ毎週水曜日、お手元に届きます。こちらから
◇タリーズコーヒージャパン株式会社
代表取締役社長、松田公太氏(以下、敬称略)の場合
*就職活動
「人に会うのが大好きだ、自分の知らない人の話を聞くのは実に楽しい」
そんな松田にとって就職活動は、色々な業界の人と会える絶好の機会
だった。就職活動を通じて、全部で40社ほどの人と会った。
二度とない機会だけに、できるだけ色々な業界の話を聞こうと試みた。
業界もメーカーから商社、広告代理店、銀行、証券までと幅広かった。
松田が最初に就職希望先にと考えていたのは食品メーカーか商社、将来
自分が食の分野で起業しようと考えてのことだった。
しかし話を聞くと、食品メーカーは特定の商品に特化している会社が
多く、狭い分野の仕事になってしまうかもしれないということ。
それならと考えた商社は、「希望どおりの食品ではなく、もし鉄鋼や
木材に配属されても耐えられるのか。
商社はスペシャリストを養成するところだ、最初に配属されたら、
なかなか別の分野に行くのは難しいぞ」という、先輩のひとことで
考え直した。
代わって希望先として浮上したのが銀行だった。銀行では仕事を
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一杯飲んでみろよ」
友人に勧められてカウンターで手渡されたカップの一つを手に取ると、
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これほど香りのあるコーヒーなんて、出会ったことがあっただろうか!?
そしてひとくち口にしてみると、さらに人気の理由がわかった気がした。
嫌な酸味がなくて、コクがある。
決して「コーヒー通」ではない松田にも味の違いは鮮明で、
すぐに「おいしい!」と感じた。
それを飲み終えると、今度はエスプレッソにミルクを合わせた“ラテ”
を注文した。
“これもいける!”
味ももちろんのこと、カップのデザインも洒落ている。コンビニで
渡される真っ白のペーパーカップと違うのはもちろん、ファーストフード
店のカップのようなチープな派手さもない。
今まで大して意識したこともなかったコーヒーという飲み物の存在が、
松田の心の中でむくむくと大きくなり始めた。
ボストンから戻っても、生まれて初めておいしいと感じたスペシャルティ
コーヒーが、松田の頭から離れなくなった。インターネットを検索し、
その多くがシアトルを発祥としていることがわかると、すぐにでもシア
トルに飛びたくなった。
しかし、この頃松田は三和銀行に入行して6年目、担当する新規外交営業
の仕事を勝手に休むわけにもいかず、結局シアトル行きが実現したのは、
ボストンから4ヵ月後の96年4月末だった。
*文章はABS講義テキストより抜粋
●上記を受け、以下について考えてみてください。
そして是非、書き出して見て下さいね。
○──────────────────────────────○
◇TRY1
あなたが今の仕事を選んだ理由と、将来のビジョンとのつながり
はどういった点だろうか?
◇TRY2
かつて、"気になって詳しく調べたこと"は一体どんなことだろうか?
◇TRY3
TRY2の当時開始して、今大きくなっている企業・ビジネスは
いったいどんなものがあるだろうか?
自分がアレンジするとしたらどんなことができるか?
○──────────────────────────────○
次回は、「見切り発車」をお届けいたします。
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