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第5回「遊び」、第6回「生きがい」

今回はシリーズ最終回として、第5回の「遊び」、第6回の「生きがい」の
2つのセンスについて、ご紹介いたします。


◆「まじめ」だけでなく「遊び心」

遊び心とは、右脳を活性化させインスピレーションを高める能力です。

論理的な左脳は、驚きや不調和を好まず、論理的に理解不能な情報に
接したとき、左脳は右脳に助けを求めていきます。その時に遊び心を
持つことで、右脳が不調和を上手に解決し、仕事の能率を高めてくれます。

これは、トレンドをつかみ、関連性を描き、全体像を理解するといった点で
調和の資質にも似ている部分があります。

「遊び」はビジネスや個人の幸福を追求する上で、重要な位置を
占めるようになっています。ユーモアは組織を結びつけ、他人と
常に満足のいく人間関係を保つために必要な要素であるのです。


◆「モノ」よりも「生きがい」

生きがいとは、人間を突き動かす、生きるための「動機」となる能力で、
どんな苦難をも乗り越えられる活力の元となる能力です。

現代、世界は物質中心価値観から、心の豊かさを重視する価値観へと
移行しており、これはこの時代で最も重要な変化になります。

仕事場にも「精神性」つまり「人生に意義を見出したいと願う基本的願望」を
満たすことで、企業の目標到達に役立つとされています。
お金だけではなく、働く意義を与えてくれる職場でこそ、従業員は活力を
もって働いてくれるからです。

先進諸国のほとんどの人が、生き延びるための真の苦労から解放された今、
仕事においても、人生においても「生きがい」が最も中心的な側面に
なったのです。



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★さて、ここではあなたのビジネスにおける「遊び心」と「生きがい」の
 活用方法を、具体的に考えてみましょう。

まずはどうやって、この「遊び心」を活用すれば良いのでしょうか?
たとえば、こんなことを考えてみてください。

 ○あなたの会社のHPやパンフレットを、見た人が思わず
  クスッと笑ってしまい、また見てみたいと思わせるようなものに
  できないか考えてみましょう。
 
 ○従業員が遊び心を持ち、右脳を活性化するためには、どのような
  会議の進行や業務の進め方をすればよいかを考えてみましょう。


次に、どうやって「生きがい」を活用すれば良いのでしょうか?
たとえば、こんなことを考えてみてください。
 
 ○従業員がいつも笑顔で楽しそうに、生きがいを持って仕事ができる
  ようにするには、何が必要かを考えてみましょう。
  例)企業理念、社内風土、規則、レクリエーション


 ○顧客の生きがいを満たすせるような商品やサービスとは何か
  考えてみましょう。
  例)商品を購入するごとに、売上の一部を慈善事業に寄付する



★次に、この【“遊び心”】並びに、【“生きがい”の能力】を
 身につけ高めるための、様々なアプローチをご紹介します。
 (かなり主観に基づいてはいますが、リストアップしてみました。)

 いつもの思考・行動とは違和感があればあるほど、
 鍛えられるはずですので、この機会にぜひ試してみてください!


 □こんな作品を、映像で見て感じてみよう

 <遊び心>

 ・ピクサー社が提供するアニメーション映画
  『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』
  『ファインディング・ニモ』など
  大人から子供まで楽しめる、遊び心満載の映画がここに。
  http://www.pixar.com/jp/feature/index.html
 
 ・『チャーリーとチョコレート工場』
  ロアルド・ダール原作の人気映画。遊び心(さらにはブラックユーモア)
  溢れるストーリーと、ワクワクする映像は必見。
  http://wwws.warnerbros.co.jp/movies/chocolatefactory/
 『夢のチョコレート工場』と比べてみると、さらに面白さがアップ。
  http://www.whv.jp/database/database.cgi?cmd=dp&num=456&UserNum=&Pass=&AdminPass=&dp=


 <生きがい>

 ・『戦場のピアニスト』
  「音楽だけが生きる糧だった」というコピーが耳に残る、
  第二次世界対戦を奇跡的に生き延びた、実在のピアニストのストーリー。
   http://www.attackers-school.com/site/piano0607.htm

 ・『ビューティフル・マインド』
  ゲーム理論の基礎を確立し、ノーベル経済学賞を受賞した天才数学者
  ジョン・ナッシュの半生を描いたドラマ。家族の協力を得、苦難を乗り越え
  栄光を勝ち得た姿は、まさに必見と言える。
  http://www.uipjapan.com/beautifulmind/


 □こんな書籍をまとめて読んで、至高の思考を磨こう
 
 <遊び心>
 
 ・『遊び心』 (大前研一/学習研究社)
  1988年に出版された書籍。『ハイコンセプト』翻訳の原点がここに?
  http://www.attackers-school.com/site/asobi0607.htm

 ・『梁塵秘抄』 (編者:後白河法皇)
  平安時代末期に流行った「今様」を、後白河法皇が編集した歌謡集。
  「遊びをせんとや生まれけむ、戯れせんとや生まれけん。
  遊ぶ子供の声聞けば、我が身さえこそ動がるれ」
  古来から日本文化が遊び文化だと示した、上記のフレーズは有名。
  http://www.attackers-school.com/site/ryoujin0607.htm


 <生きがい>

 ・『生きるなんて』(丸山健二/朝日新聞社)
  分かりやすい言葉でストレートに、「自立していない現代人」の甘さを突く

  「自分の人生、これでいいのか?」と自問自答させられる本。
  http://www.attackers-school.com/site/ikirunante0607.htm

 ・『身体の言い分』(内田樹・池上六郎/毎日新聞社)
  新聞・雑誌のコラムで今最も注目される内田と治療家・池上の、
  頭ではなく「身体に聞く」生き方のすすめ。
  http://www.attackers-school.com/site/iiwake0607.htm

 ・『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎/岩波書店)
  1937年発売以来、時を超えて読み継がれる名著。本来中高生向けだが、
  大人の今になって読んでも、この書籍が持つ奥深さに深い感銘を受ける。
  http://www.attackers-school.com/site/kimitati0607.htm


 □こんな音楽は、今のあなたに「遊び心」や「生きがい」について、
  何かをもたらしてくれます
 
 <遊び心>

 ・モーツァルト作曲/ホルン協奏曲第1~4番
 今年生誕250年を迎え、ビジネス的にも盛り上がりを見せるモーツァルトの、
 http://www.attackers-school.com/site/horn0607.htm

 ・R.シュトラウス作曲/交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪
戯」:
 タイトルの「ティル」とは、ドイツの伝説的英雄。
 思わず笑ってしまう、アイロニカルでユーモラスな作品。
 http://www.attackers-school.com/site/yukai0607.htm

 ・サン=サーンス作曲/組曲「動物の謝肉祭」
 つまみ食い的にどこから聴いても楽しい14の短い曲から成る組曲。
 13曲目の「白鳥」は誰もが耳にしたことのある名曲。気分の回復にも効果ア
リ。
 http://www.attackers-school.com/site/syaniku0607.htm


 <生きがい>

 ・ショスタコーヴィチ/交響曲第5番「革命」
 中心的テーマは「苦悩を通じた歓喜」とされ、
 ベートーヴェンの「運命」にも通じるものがある音楽。
 http://www.attackers-school.com/site/daigo0607.htm

 ・R.シュトラウス作曲/交響詩「英雄の生涯」
 展開順に、「英雄」「英雄の敵」「英雄の妻」「英雄の戦場」「英雄の業績」
 「英雄の引退と完成」というタイトルがついている。
 生きがいを求めて戦うアントレプレナーの姿とも重なるか?
 http://www.attackers-school.com/site/eiyuu0607.htm

 ・バッハ作曲/平均律クラヴィーア曲集
 この曲には、人生の「喜び、悲しみ、涙、嘆き、笑い」のすべてが
 包含されている。これらは「生きがい」の構成要素とも言えるだろう。
 http://www.attackers-school.com/site/heikinritu0607.htm


 □こんな習慣・行動を試してみよう。

 <遊び心>
 
 ・みずみずしい好奇心を持って、周りのものを眺めてみる
 ・童心に返って、公園で遊んだり、普段行かない場所を冒険してみる
 ・友人へのメールで、毎回、相手を喜ばせたり、笑わせたり、
  あるいは感心させるような文章を心がけてみる


 <生きがい>

 ・自分自身が命をかけてでもやり通してみたいものは何か、
  自分の内なる声に耳を傾けてみる
 ・周りの人の生きがいは何かを知り、それに対して自分が
  どのように貢献できるかを考えてみる
 ・自分の仕事が生きがいになるためには、何が必要か
  同僚や友人と話し合ってみる


 → 皆様はどんなことを実践していますか?
    

★このシリーズは、今週で終わります。今までのバックナンバーをご覧になって

 6つのセンスについて、ぜひいろいろと考え、感じ、試してみてください。




この文章は大前研一のアタッカーズ・ビジネススクールが発行するメルマガ【情熱DNA】(まぐまぐ殿堂入り)にて配信した内容です。ご登録いただければ毎週水曜日、お手元に届きます。こちらから

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