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第3回「全体の調和」、第4回「共感」

今回は、第3回の「全体の調和」、第4回の「共感」の2つのセンスについて、
ご紹介いたします。


◆「個別」よりも「全体の調和」

調和とは、バラバラの断片をつなぎあわせる能力のことで、
「分析する」より「統合する力」、
「特定の答えを出す」より「広範なパターンを見つける力」、そして
「誰も考えなかったような要素の組み合わせから新たなものを創造する力」
を意味します。

そして、次の3タイプの人は成功する可能性が大だと言えます。
1.「境界」を自分で越えていく人
2.何か「発明」できる人
3.巧みな「比喩」が作れる人

また、これらのタイプの人が共通に持つ「全体像を見る能力」は、
コンセプトの時代には、ますます重要になってきていると言えます。


◆「論理」ではなく「共感」

共感とは、相手の状況に自分を置き換えて考えられる能力であり、
その人の気持ちを直感的に感じ取れる能力です。
また、誰かの立場に立ち、その人の視点で考え、その人が感じるように
物事を感じることのできる能力でもあります。

共感はデザイン、物語、調和とも関連があります。

また、必要な職務上のスキル以上のものです。生きるための倫理であり、
他人を理解するための手段であり、国や文化を超えて、人々を結びつける
普遍的な言語です。

さらに言えば、共感とは、多くの場合他人と調和する必要があるが、
時には孤立することも必要です。

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★さて、ここではあなたのビジネスにおける「全体の調和」と「共感」の
 活用方法を、具体的に考えてみましょう。

まずはどうやって、この「全体の調和」を活用すれば良いのでしょうか?
たとえば、こんなことを考えてみてください。

 ○あなたが手がける業務の都合や成果だけを考えるのではなく、
  もっと視野を広げ、部門、もしくは全社にとっては何が必要なのか、
  どんな成果につながっているのかについて、強く意識して業務を行う。
  (部分最適より、全体最適の視点で業務を行う)

 ○あなたの会社が行う事業は、本当に世の中に価値を提供し、
  社会に役立っているのか、真剣に考えてみる


次には、どうやって「共感」を活用すれば良いのでしょうか?
たとえば、こんなことを考えてみてください。
 
 ○あなたの事業や会社について取引先にプレゼンテーションする際に、
  論理的に説得するのではなく、話の内容にストーリーやドラマ性をもたせ、
  相手からの好感を得る

 ○あなたの夢や思いをかなえるためには、まずは誰かの夢や思いを
  実現するために、ありとあらゆる知恵を絞り全力で協力する



★次に、この【“全体の調和”】並びに、【“共感”の能力】を
 身につけ高めるための、様々なアプローチをご紹介します。
 (かなり主観に基づいてはいますが、リストアップしてみました。)

 いつもの思考・行動とは違和感があればあるほど、
 鍛えられるはずですので、この機会にぜひ試してみてください!


 □こんな作品を、映像で見て感じてみよう

 <全体の調和>

 ・『ラスト・オブ・モヒカン』
  1993年公開。18世紀建国前夜のアメリカを部隊に、最後のモヒカン族の
  戦いや愛を描く歴史ドラマ。種族絶滅の危機という悲劇から、人間全体の
  調和について考えさせられる。
  http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005FPRA/

 <共感>

 ・『ペイフォワード』
   「もし君たちが世界を変えたいと思ったら、なにをする?」
  一人の少年のアイデアが世界を変える感動のストーリー
  http://www.attackers-school.com/site/highpei0531.htm

 ・『シザーハンズ』
  ティム・バートン監督の出世作。ジョニー・デップが演じる両手がハサミ
  の人造人間と、少女の切ない愛を描いた珠玉のファンタジー
  http://www.attackers-school.com/site/highhands0531.htm


 □こんな書籍をまとめて読んで、至高の思考を磨こう
 
 <全体の調和>
 
 ・『江戸に学ぶ企業倫理―日本おけるCSRの源流』
  (日本取締役協会/生産性出版)
  日本人の持つ商業道徳や企業倫理を、その原点である江戸時代に探る
  http://www.attackers-school.com/site/highcsr0531.htm

 ・『文明崩壊―滅亡と存続の命運を分けるもの 』
  (ジャレド・ダイアモンド/草思社)
  以前も当メルマガでも取り上げた紹介文
  http://abscommunity.blog37.fc2.com/blog-entry-68.html
  
 ・『レトリック感覚』(佐藤信夫/講談社)
  http://www.attackers-school.com/site/highkankaku0531.htm
 

 <共感>
 
 ・『メンタリング・マネジメント―共感と信頼の人材育成術』(翔泳社)
  ABSで「アントレプレナーシップ講座」の講師を務める福島正伸氏の著書。
  http://www.attackers-school.com/site/highmenta0531.htm

 ・『きっと相手の心がつかめる自己表現法
  ―人に好かれる話し方、表情、しぐさ47の法則』(PHP研究所)
  パフォーマンス学の権威である佐藤綾子氏の著書。
  http://www.attackers-school.com/site/highhyogen0531.htm

  
 □賢明な先人たちの教えに耳を傾けてみる

 <全体の調和>

 ・孔子の『中庸』を学ぶ
  「どっちつかず」という意味ではなく、時には前衛的であり、
  時には保守的であり、双方を自由に行き来し、決して偏らないこと。
  孔子は思想をバランスできることを、最上の資質の一つであるとした。

 ・ヘーゲルの『弁証法』を学ぶ
  テーゼ=命題、アンチテーゼ=反、ジンテーゼ=合というように、
  互いに対立し矛盾しあうものを、さらに高次元で発展させ、
  統一させる考え方


 <共感>
  
 ・マザーテレサの生き方や志に学ぶ
  映画:http://www.motherteresa.jp/
  書籍:http://www.attackers-school.com/site/highseimei0531.htm
  
 ・マハトマ・ガンジーの生き方や志に学ぶ
  映画:http://www.attackers-school.com/site/highgandhidv0531.htm
  書籍:http://www.attackers-school.com/site/highgandhi0531.htm


 □こんな音楽を聞いて、物語に耳を澄ましてみよう
 
 <全体の調和>

 ・R.シュトラウス作曲/アルプス交響曲
  自然の美しさ・厳しさを、これほど忠実に再現した曲は他に例がない。
  特に、夜の闇~日の出の瞬間を描写した冒頭部分は感動的。
  http://www.attackers-school.com/site/highalpens0531.htm

 ・エルガー作曲/行進曲「威風堂々」
  CMなどでも頻繁に耳にする名曲。「集中力を高める」曲としても秀逸。
  http://www.attackers-school.com/site/highihuu0531.htm  

 ・メンデルスゾーン作曲/交響曲第4番「イタリア」
  澄み切った青空の、底抜けの明るさを連想させる、明朗・新鮮・豊麗な曲。
  http://www.attackers-school.com/site/highmende0531.htm


 <共感>
 
 以下のクラシック音楽に共通するキーワードは、「悲劇」。
 聴き比べて、自分がどの「悲劇」に最も「共感」できるかチェックしてみるの
も面白い。
 自分の悲しみを共有してもらいたい気分の時のBGMとしてもおすすめ。

 ・ブラームス作曲/悲劇的序曲
  http://www.attackers-school.com/site/highbura0531.htm

 ・シューベルト作曲/交響曲第4番「悲劇的」
  http://www.attackers-school.com/site/highsyuu0531.htm

 ・マーラー作曲/交響曲第6番「悲劇的」
  http://www.attackers-school.com/site/highmahler0531.htm


 
 □こんな習慣・行動を試してみよう。

 <全体の調和>
 
 ・雑誌を見て、面白い比喩や表現はすぐにメモを取る
 ・自分がなぜ生きているのかや、自分の存在する意味について、
  常に意識する
 ・時には大自然の中に身を置き、人間の強さと弱さ、
  偉大さと無力さの両極端な思いをありのまま受け止める


 <共感>

 ・ボランティア活動に参加する
 ・インプロ(即興)体験をしてみる
 ・落語や漫談などを聞いて、人を引きつける独特の間の取り方を学ぶ


 → 皆様はどんなことを実践していますか?
    

★来週はシリーズ最終回として、「遊び心」「生きがい」を取り上げます!




この文章は大前研一のアタッカーズ・ビジネススクールが発行するメルマガ【情熱DNA】(まぐまぐ殿堂入り)にて配信した内容です。ご登録いただければ毎週水曜日、お手元に届きます。こちらから

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