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ソフトバンク孫氏の事例

前回は、USEN宇野氏の事例を取り上げ、事業を成功へと導くには、 
              
  この事業をやりたい → 実現可能か『仮説』をつくり  
   (主体者の視点)               
                        
  本当にできるか   → 実現可能性を『検証』する
   (第三者の視点) 
 
というプロセスが必要という話をしました。

今回はソフトバンクの孫氏を例として取り上げます。

ボーダフォン日本法人買収を発表し、携帯から固定までを
手掛ける、まさに総合通信会社となるソフトバンクですが、
孫氏は日本での創業時から「デジタル情報革命を起こす」
という強いビジョンを持って始められました。

独自の視点から事業アイデアを評価して創業時のビジネス
を決定したのです。

氏が、
“どのように事業アイデアを見極め、絞り込んだのか”

という点にフォーカスして、見ていきたいと思います。


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  孫氏の事業アイデア見極め、25の評価項目!!
 ─────────────────────────

 【40の事業案の中からソフトバンクを選ぶ】
 
学生時代の6年半のアメリカ留学を終え、帰国してから
ソフトバンクを立ち上げるまで、1年半の準備期間を置いています。
一生つきあう事業に取り組むなら、絶対にその世界で
ナンバーワンになってみせる。その為には、自分の戦う土俵を
入念に選ばなければならず、1年や2年を費やしても無駄では
ないと考えたようです。

この間、氏は40の新期事業を考えつきました。40の事業に
ついては、それぞれ10年分の予想損益計算書、
予想バランスシート、資金繰り、組織図まで作成し、組織図
などは時系列ごとに、つまり事業の発展段階に沿ってパターン
を変えるなど徹底的に分析していたといいます。

そして、最終的に評価項目として25にわたる意思決定要因
を掲げ、それら1つ1つをチェックしていきました。

例えば、

 (1)50年飽きることなく、その仕事に全身全霊を傾け
    続けられるほど興味を持ち、夢中になって打ち込めるかどうか

 (2)他の誰もが思い浮かばないようなユニークなビジネスかどうか 
 
 (3)10年以内に少なくとも日本でナンバーワンになれる
    ビジネスかどうか

 (4)利益は確実かつ継続的にあげられるか

 (5)時代の流れに合っているかどうか

 (6)社会的に意義のあるビジネスかどうか

などの項目です。各事業について、それぞれの項目に点数を
つけていき、最も高い得点を獲得したのが、現在のソフトバンクの礎
となる事業だったのです。

今考えても他の事業案もそれなりにうまくいくだろうと思えるプラン
だっただけに、孫氏といえども多少の躊躇はあったようです。

しかし、ソフトバンクこそ自分のやるべき事業だと最終的に
見定めたとき、迷いは全て消え、自分の一生をこの事業に捧げると
心に誓ったといいます。



 【命を代償にできるという決意がすべてを動かす】

ソフトバンクの目指すべきところは、日本にデジタル情報革命
を起こすことでした。そのために、パソコンソフトの流通を
入口としてパソコン雑誌の出版へと事業を拡大し、現在では様々な
JVなどを通じて多角的な情報配信サービス、ことにインターネット
を中核とするデジタル情報サービス事業に取り組んでいるのは周知の通りです。


氏は「これから10年間はインターネット以外の話は、いっさい
私に持ち掛けないでほしい」と周囲に広言する程にインターネットを
基盤要素とした事業を展開していくつもりだったのです。

そして、ソフトバンクを創業以来、一貫してデジタル情報革命に
命を賭けてきました。心底事業に惚れ込んでいるから、
寝食を忘れるほど仕事が面白くて仕方がなかったのでしょう。


先の(1)に掲げたとおり、氏にとってデジタル情報事業は

「50年間飽きることなく、その仕事に全身全霊を傾け続けられる
 ほど興味をもち、夢中になって打ち込める仕事」

だったのです。

 ★今から7年前99年2月18日に行われたABSでの孫氏講義録を
  振り返ってみましょう。


 ■命を代償にできるという決断

ソフトバンクを創業以来、一貫してデジタル情報革命に命を
賭けてきました。例え、事業に失敗したとしても私には悔いは
残らないでしょう。

事業家が自らの事業に夢中になり情熱の全てを注ぎ込むとは、
多分そういうことです。
人生を完全燃焼した者に後悔は残らないはずです。

起業家を志す人であれば、一つ覚悟して欲しいことがあります。
それは「この事業となら自らの命を引き換えにしてもいい」との
決断を下すことです。一生涯自分自身が本当に心血を注ぎ込み、
それでも納得できる事業を見つけ、やると決めたら二度と
変えない、退路を断ってでもそれに専心すること。

一回きりの人生、例え失敗したとしても、最期は悔いなく
笑って死ねる。「失敗したがそれでも私は幸せだった。
夢を見られて十分楽しめた」と思えたら、それは人生を
有意義に過ごせたと胸を張って言えることなのです。
そして、命と引き換えてもいいと考えるところまで到達したなら、
起業家の夢は「志」へと変わる。



◎ここで、皆さんに以下の点について考えてほしいと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 ・時間をとって、命を賭けて取り組む事業について真剣に
  考えたことがありますか?


 ・あなたが覚悟を決めて取り組んでいることは社会にどんな
  変化を起こしますか?


 ・あなたは情熱を冷静に支える戦略は持ち合わせていますか?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 自分で事業を立ち上げる際の指針、また思考の訓練として
 実際の事例を用いて考えることは大変有益なものです。
 ぜひ時間をとって考えてみてください。


▼ソフトバンクの講義が視聴できます!(60分) ▼ ▼
 ITビジネスを考えている方は必聴!
  http://www.kigyo-sanbo.com/
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この文章は大前研一のアタッカーズ・ビジネススクールが発行するメルマガ【情熱DNA】(まぐまぐ殿堂入り)にて配信した内容です。ご登録いただければ毎週水曜日、お手元に届きます。こちらから



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