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これからのリーダーが国民に説くべき「世界ビジョン」-前編

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『これからのリーダーが国民に説くべき「世界ビジョン」-前編』 

※本内容は大前研一通信(2011年10月号)ならびに
 SAPIO(2011年10月26日号)に掲載されたものを
 特別編集しました。内容の転記等はご遠慮ください。
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――今問われているのは「南北逆転」を生き抜く
  新しい「反映の方程式」である

いま我々は、新たな歴史認識、世界史観を持たねばならない時期にきている。
これまで「南北問題」どころかいまや両者の関係は逆転し始めている。
この10年ぐらいの間に北の先進国がことごとく低迷するようになり、
南の途上国の中から経済成長する新興国が続々と登場しているのだ。
もしかすると、これはある意味で「西欧の終わりの始まり」かもしれない。

インターネットやPC、形態電話などの普及により、
南の途上国に生まれ育っても世界中の情報を直接入手できるし、
努力しだいで北の国の人々と同じような能力・スキルを身につけられる
ようになった。

その同じような能力を身に付けた南の国の人々が、
コストは北の国の10分の1程度で雇えるから、企業が大量に
南の国(中国も含む)へと移っていったのである。

しかも、南北逆転は予想をはるかに上回るスピードでおきている。
ゴールドマン・サックスが2003年に出した
『BRICsと共に見る2050年への夢(Dreaming with BRICs:The Path to 2050)』
という投資家向けレポートで、未来の世界経済勢力図を
次のように予測していた。

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