【経営者講義 議事録】ライフネット生命保険 代表取締役 出口治明氏
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※7月19日(火)にアタッカーズ・ビジネススクールで開催された講義の内容
を抜粋したものです。複写・転用はご遠慮ください。
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●算数で考える
大切なことは「国語ではなく算数で考える」ことです。
「大震災で支払いが増えて生保は大変だ」というのは国語ですよね。
一見もっともらしい。でも算数に直してください。
亡くなった方、行方不明の方は最大で2万5千人で、
全員民間の保険に入っていても、2,500億円。
一方で、生命保険会社はいくらお金を持っているかといえば、300兆円。
キャッシュは3兆円あるんですよ。
自分の考えを数字とファクトとデータをベースに、
ロジックで積み上げるのが国語を算数に直すということです。
●「世界経営計画のサブシステム」
この世界をどのようなものだと理解し、どこを変えたいと思い、
自分はその中でどの部分を受け持つかということを考えるのが
生きること、仕事することであり、また起業家のあるべき姿です。
起業したいという方が多いということは、日本の将来は明るい。
ただ、起業を目的にするのではなく、
「起業して実現したい何かがある」ことが圧倒的に大事。
※7月19日(火)にアタッカーズ・ビジネススクールで開催された講義の内容
を抜粋したものです。複写・転用はご遠慮ください。
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●算数で考える
大切なことは「国語ではなく算数で考える」ことです。
「大震災で支払いが増えて生保は大変だ」というのは国語ですよね。
一見もっともらしい。でも算数に直してください。
亡くなった方、行方不明の方は最大で2万5千人で、
全員民間の保険に入っていても、2,500億円。
一方で、生命保険会社はいくらお金を持っているかといえば、300兆円。
キャッシュは3兆円あるんですよ。
自分の考えを数字とファクトとデータをベースに、
ロジックで積み上げるのが国語を算数に直すということです。
●「世界経営計画のサブシステム」
この世界をどのようなものだと理解し、どこを変えたいと思い、
自分はその中でどの部分を受け持つかということを考えるのが
生きること、仕事することであり、また起業家のあるべき姿です。
起業したいという方が多いということは、日本の将来は明るい。
ただ、起業を目的にするのではなく、
「起業して実現したい何かがある」ことが圧倒的に大事。
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11年第2期 修了式(8/6) レポート!
8月6日(土)、11年第2期の修了式が行われました。 (於:六番町 ABSセミナールーム) 修了式では、各講座で講師が選んだ代表者が、講座に関するプレゼンテーションを行い、投票により優勝者が決定します。 この日も熱き戦いが繰り広げられました! | ![]() |
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講座終了から約1週間、各講座の代表者は、メンバーを巻き込んで個別に勉強会を開き、プレゼンテーションをブラッシュアップしていきます。 そして、8/3の「プレゼンテーション勉強会 @ABSセミナールーム」では、本番さながらにプレゼンテーションを行います。他の講座の受講生からの質疑応答を受けて、本番には内容をがらりと変えるプレゼンターが大半です。 | ![]() |
優勝をかけてのプレゼンテーション、プレゼンターも聞き手も真剣のものです。 プレゼンターになることを目指して、講座受講のリピーターとなる方も少なくありません。 思い思いの熱演したプレゼン、質疑応答が続きます。同じ講座を受けた仲間も、プレゼンターを見守ります。 | ![]() |
懇親会では、講座をまたがった交流の場です。講座でともに試行錯誤・チャレンジした仲間、同じ志をもつ者同士、過去同じ講座で高めあった同士で、話が弾みます。 講座を超えた人のつながりと一体感が、ABSの特長です。 | ![]() |
今回は「ビジネスモデル創造講座」が優勝しました。 そして、 「ビジネス・コミュニケーション講座(第2位)」 「戦略思考講座(第3位)」 の入賞された皆さま、おめでとうございます!! 1位のプレゼンターの方は、1年間かけていくつもの講座を受講され、最後の最後でプレゼンターとして選ばれただけに、感動もひとしおです。 | ![]() |
スタッフ一同、受講生の皆さんがより活躍されること、 起業家として名を馳せられることを心より祈っています! | ![]() |
中谷彰宏講師による、アントレプレナーシップ講座のご紹介!
『アントレプレナーシップ講座』の講師である中谷彰宏氏に、
◆ 『アントレプレナーシップ講座』にかける想い
◆ 「当講座に合うのはこんな受講生!」
についてお伺いしました。
「ビジネスリーダー育成」にかける中谷彰宏氏の熱い想いを、ぜひご覧ください!
☆…………☆…………☆…………☆…………☆…………☆
ただ今、『アントレプレナーシップ講座』をはじめとする
「ビジネスの実践力を高める7講座」(11年第3期開講)の
講座説明会(ガイダンス)を開催中!!
⇒★お申込みはこちら★
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◆ 『アントレプレナーシップ講座』にかける想い
◆ 「当講座に合うのはこんな受講生!」
についてお伺いしました。
「ビジネスリーダー育成」にかける中谷彰宏氏の熱い想いを、ぜひご覧ください!
『サラリーマンとビジネスマン』 サラリーマンとビジネスマンは全く違います。 サラリーマンは人のお手伝いをする人。 部下や国内外のビジネスパートナーを説得でき、 世界で通用するのがビジネスリーダー。 相手がドナルトトランプだろうが、大前研一だろうが、 説得力で負けないハートをつくらないといけない。 |
『ビジネスリーダーの条件』 自分がリーダーになって、 「私はこれをやりたい」といえる人が、 『起業家=アントレプレナー』です。 目的を見つけることは難しい、 あえて難しい、わからないところに どれだけ食い下がれるか。 答えは誰かに与えられるのではなく、自分で気づく。 リーダーとしてトレーニングを積んでいく場がこの講座。 リーダーになれるかどうかは、個人の「志」次第です。 |
『世界のビジネスを体験する場』 ~世界で戦うあなたへのメッセージ~ このアントレプレナーシップ講座では、 受講生をリーダーとして扱います。 立場が人を育てていくからです。 世界ランキングを意識して、 世界で戦う感覚/状況をこの講座で創ります。 |
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「ビジネスの実践力を高める7講座」(11年第3期開講)の
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『売れない時代だからといって“値下げ”してモノを売るな! 』
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『売れない時代だからといって“値下げ”してモノを売るな! 』
※本内容は大前研一通信(2011年8月号)ならびに
週刊ダイヤモンド(2009年4月25日号)に掲載されたものを
特別編集しました。内容の転記等はご遠慮ください。
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● イソギンチャク状態の消費者
私は今の消費者の心理状態を「イソギンチャク」と呼んでいる。
普段は触手を広げているが、指を突っ込んだら一瞬で閉じてしまう。
日本の個人や企業はお金を持っていて、買う能力は十分にあるにも
かかわらず、である。
今はクルマを買わずに貯金しよう、旅行行かずに貯金しよう、
という選択をしている。
つまりメーカーやサービス業にとっての競争相手は、貯金。
「貯金崩してでもこれがほしい」と気持ちにさせることがいま求められている。
●「顧客の庭で考える」
いま、企業がすべきなのは顧客の感情についての研究。
顧客が1万社いるならば、10%の1,000社に足を運んで、
購買心がどのようになっているか、つぶさに聞いて回るべきだ。
自社の製造現場や経営企画室でデータを見ながら考えていてはいけない。
データは初めに仮説をたてたり、最後に計画を検証するためのモノで、
発想を出すためのものではない。
● 顧客本位で考える
いくら多機能の家電を揃えていても、家の中はまったく適切な環境に
なっていないし、大半の機能は一度も使われていない。
テレビとパソコンと音響機器がつながっていなかったり、
家族4人のパソコンがプリンタと共有されていなかったりする。
専門家を呼ばないと環境を構築できないのだ。
パソコンの設計者は全く知らない。
メーカーには自分たちが一番よく知っているという驕りがあるのだ。
設計者は過程を回り、「このパソコンに備わる200の機能のうち
いくつ使っていますか?」と聞いてみるといい。
普段使っているのはおそらく3つか4つだろう。
注意が必要なのは、顧客の庭で考えることと、顧客の意見をそのまま
受け入れることは異なるということだ。
皆のニーズに合わせたといいながら、誰のニーズにも「強く」あっていない。
そういうモノは誰も熱狂的にほしがらない。
「熱狂的」という言葉はマーケティングでは非常に重要なキーワードだ。
商品開発にあたってはこのことを強く意識した方がいい。
特に不景気の時は多くの人が欲しがるモノよりも、
少数の人が熱狂的に欲しいモノのほうが当たるのだ。
「熱狂的」な商品であれば、消費が冷え込んでいる時でも価格を維持できる。
『売れない時代だからといって“値下げ”してモノを売るな! 』
※本内容は大前研一通信(2011年8月号)ならびに
週刊ダイヤモンド(2009年4月25日号)に掲載されたものを
特別編集しました。内容の転記等はご遠慮ください。
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● イソギンチャク状態の消費者
私は今の消費者の心理状態を「イソギンチャク」と呼んでいる。
普段は触手を広げているが、指を突っ込んだら一瞬で閉じてしまう。
日本の個人や企業はお金を持っていて、買う能力は十分にあるにも
かかわらず、である。
今はクルマを買わずに貯金しよう、旅行行かずに貯金しよう、
という選択をしている。
つまりメーカーやサービス業にとっての競争相手は、貯金。
「貯金崩してでもこれがほしい」と気持ちにさせることがいま求められている。
●「顧客の庭で考える」
いま、企業がすべきなのは顧客の感情についての研究。
顧客が1万社いるならば、10%の1,000社に足を運んで、
購買心がどのようになっているか、つぶさに聞いて回るべきだ。
自社の製造現場や経営企画室でデータを見ながら考えていてはいけない。
データは初めに仮説をたてたり、最後に計画を検証するためのモノで、
発想を出すためのものではない。
● 顧客本位で考える
いくら多機能の家電を揃えていても、家の中はまったく適切な環境に
なっていないし、大半の機能は一度も使われていない。
テレビとパソコンと音響機器がつながっていなかったり、
家族4人のパソコンがプリンタと共有されていなかったりする。
専門家を呼ばないと環境を構築できないのだ。
パソコンの設計者は全く知らない。
メーカーには自分たちが一番よく知っているという驕りがあるのだ。
設計者は過程を回り、「このパソコンに備わる200の機能のうち
いくつ使っていますか?」と聞いてみるといい。
普段使っているのはおそらく3つか4つだろう。
注意が必要なのは、顧客の庭で考えることと、顧客の意見をそのまま
受け入れることは異なるということだ。
皆のニーズに合わせたといいながら、誰のニーズにも「強く」あっていない。
そういうモノは誰も熱狂的にほしがらない。
「熱狂的」という言葉はマーケティングでは非常に重要なキーワードだ。
商品開発にあたってはこのことを強く意識した方がいい。
特に不景気の時は多くの人が欲しがるモノよりも、
少数の人が熱狂的に欲しいモノのほうが当たるのだ。
「熱狂的」な商品であれば、消費が冷え込んでいる時でも価格を維持できる。