【3】『大前研一のIT時評 ~一歩進んだ人のためのデジタル情報?』
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【3】『 大前研一のIT時評 ~一歩進んだ人のためのデジタル情報? 』
※本内容は、夕刊フジ6月25日号に寄稿したものを編集したものです
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■テーマ1 スマートフォンシェア争奪戦 ヤフーとノキアの運命は・・・
■テーマ2 まだまだ続くアップル旋風
■テーマ3 5年後は・・・?ソニー電子書籍端末「リーダー」
■テーマ4「商い無限」のiPad
■テーマ1 スマートフォンシェア争奪戦 ヤフーとノキアの運命は・・・
世界最大の携帯電話メーカ、フィンランドのノキアと米ヤフーは携帯電話
を中心とするネットサービス事業を統合すると発表した。スマートフォン
が世界的に普及するなか、携帯電話のサービスを共同で拡大し、この分野
でシェアを伸ばしているアップルやグーグルに対抗する。
アメリカで見るかぎりではアップルとグーグルで決まりという状況です。
そのことに携帯世界1位のノキアは焦っており、同じく焦っているヤフー
と組んでネットサービスをやろうというのでしょう。
アップルの戦略はアプリケーションを売る場を一般に解放してどんどん
作ってもらい、その仕組みに乗っかってビジネスを進めていくというもの
です。いわゆるクラウドソーシングの応用ですね。公開されているアプリ
はなかなか気が利いていて、iPhoneのカメラで撮った画像をブルートゥー
ス接続でiPadに転送し、iPad側に写真を収納するといったアプリもありま
す。写真はiPhoneより画像の大きいiPadのほうが見やすいですからね。
そうしたアプリがゴマンとそろっているのがアップルの世界です。そんな
スピード感のある世界に、自社で製品を開発して販売するビジネスを続け
てきたノキアが果たして追いつけるのでしょうか。
グーグルもアップルと似たようなところがあり、両者のスピード感を日々
感じている私としては、ノキアとヤフーに「グッド・ラック」という言葉
を贈るしかありませんね。
■テーマ2 まだまだ続くアップル旋風
米ナスダック市場で、アップルの株式時価総額がマイクロソフトを抜いて
情報通信業界で1位、全体で2位になった。時価総額は5月26日の終値ベース
で2213億ドル(約20兆円)。
スティーブ・ジョブズCEOひとりで、ここまで持ってきたと言っても過言
ではないでしょう。マイクロソフトはiPhoneやiPadなどのアップル旋風で
上値が重くなっているため、アップルに抜かれてしまいました。
iPadのビジネスは無限にあると思います。本体は少し重くて滑りやすい
ので落としてしまう人が後を絶ちません。専用のホルダーに入れると少し
マシですし、立てて置くこともできます。ブルートゥースでキーボードと
無線接続できますし、画面上のソフトキーボードもそれほど違和感はあり
ません。iPhoneと同じく、ユーザーが作ったアプリケーションも相当数
あります。私はiPhoneよりもiPadのほうがビジネス的に成功するのでは
ないか、と思いますね。
いまのところ電話はできませんが、マイクもスピーカーもありますので、
いずれ誰かがスカイプで電話ができるアプリケーションを開発するのでは
ないかと思います。
■テーマ3 5年後は・・・?ソニー電子書籍端末「リーダー」
ソニーは同社の電子書籍端末「リーダー」の新しいモデルを日本国内で年内
に発売すると発表した。KDDIも専用端末を年度内に開発する方針で、両社
は凸版印刷、朝日新聞社を入れた4社で電子書籍配信に関する事業企画会社
を設立する。
こうした取り組みは、5年後には大体うまくいっていないものです。そもそ
も、電子書籍でアマゾンのキンドルとiPadの牙城を崩すのはかなり難しいと
思います。
キンドルで米国を席巻しているアマゾンでさえ、iPadやiPhone向けにキンド
ルのソフトを公開しています。アマゾンは、扱う電子書籍をキンドルだけに
配信するのではなく、対象ハードをiPadにも広げているのです。キンドルで
あろうがiPadであろうが、書籍が売れれば売り上げの一部はアマゾンに入る
のですから、ハードウェアでiPadと勝負するよりも自分たちはコンテンツ
配信業者だと割り切って「実」を取る戦略なのでしょう。
日本の企業が連合する取り組みは、たいていただし書きが多すぎ、うまく
いった試しがありません。日本における電子書籍化の問題点は、書籍取次の
東販と日販が“妨害”しているというところにあります。出版社が遠慮して
いる、というほうがあたっているのかもしれません。東・日販(新聞社にと
っては販売店)をなくしてしまうというほどの意気込みと勇気があるかどう
か、が成功のカギでしょう。
■テーマ4「商い無限」のiPad
光学分析機器開発のスカラはiPadやiPhoneにワイヤレス接続できるマイクロ
スコープ「エアマイクロ」を7月7日から発売する。アプリを起動してエアマ
イクロのレンズ部分を顔にあてると、50倍に拡大された肌が画面に映り、肌
のきめ細かさやしみなどの状態をチェックできるという。価格は4万5150円。
知って何になるの?という感じですが、私はそのためにこのニュースを取り
上げたのではなくて、iPadというのは前述したように「商い無限」でいろいろ
なことができるということをお伝えしたいのです。
私が経営しているビジネス・ブレークスルーでも。iPadを日本発売前に入手し、
授業に使うためのアプリ開発などを始め、今週からリリースしています。
とにかくiPadでは、いろいろなことができます。
任天堂のWiiのように本体の
加速度を感知するセンサーなど、いろいろな機能が入っており開発するのも
非常に楽しいデバイスです。このエアマイクロもiPadの機能を生かした製品の
ひとつですが、えくぼではなくアバタでしたということが分かった後に何を
してくれるのか、その解決方法まで提示してくれることを望みたいですね。
【3】『 大前研一のIT時評 ~一歩進んだ人のためのデジタル情報? 』
※本内容は、夕刊フジ6月25日号に寄稿したものを編集したものです
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■テーマ1 スマートフォンシェア争奪戦 ヤフーとノキアの運命は・・・
■テーマ2 まだまだ続くアップル旋風
■テーマ3 5年後は・・・?ソニー電子書籍端末「リーダー」
■テーマ4「商い無限」のiPad
■テーマ1 スマートフォンシェア争奪戦 ヤフーとノキアの運命は・・・
世界最大の携帯電話メーカ、フィンランドのノキアと米ヤフーは携帯電話
を中心とするネットサービス事業を統合すると発表した。スマートフォン
が世界的に普及するなか、携帯電話のサービスを共同で拡大し、この分野
でシェアを伸ばしているアップルやグーグルに対抗する。
アメリカで見るかぎりではアップルとグーグルで決まりという状況です。
そのことに携帯世界1位のノキアは焦っており、同じく焦っているヤフー
と組んでネットサービスをやろうというのでしょう。
アップルの戦略はアプリケーションを売る場を一般に解放してどんどん
作ってもらい、その仕組みに乗っかってビジネスを進めていくというもの
です。いわゆるクラウドソーシングの応用ですね。公開されているアプリ
はなかなか気が利いていて、iPhoneのカメラで撮った画像をブルートゥー
ス接続でiPadに転送し、iPad側に写真を収納するといったアプリもありま
す。写真はiPhoneより画像の大きいiPadのほうが見やすいですからね。
そうしたアプリがゴマンとそろっているのがアップルの世界です。そんな
スピード感のある世界に、自社で製品を開発して販売するビジネスを続け
てきたノキアが果たして追いつけるのでしょうか。
グーグルもアップルと似たようなところがあり、両者のスピード感を日々
感じている私としては、ノキアとヤフーに「グッド・ラック」という言葉
を贈るしかありませんね。
■テーマ2 まだまだ続くアップル旋風
米ナスダック市場で、アップルの株式時価総額がマイクロソフトを抜いて
情報通信業界で1位、全体で2位になった。時価総額は5月26日の終値ベース
で2213億ドル(約20兆円)。
スティーブ・ジョブズCEOひとりで、ここまで持ってきたと言っても過言
ではないでしょう。マイクロソフトはiPhoneやiPadなどのアップル旋風で
上値が重くなっているため、アップルに抜かれてしまいました。
iPadのビジネスは無限にあると思います。本体は少し重くて滑りやすい
ので落としてしまう人が後を絶ちません。専用のホルダーに入れると少し
マシですし、立てて置くこともできます。ブルートゥースでキーボードと
無線接続できますし、画面上のソフトキーボードもそれほど違和感はあり
ません。iPhoneと同じく、ユーザーが作ったアプリケーションも相当数
あります。私はiPhoneよりもiPadのほうがビジネス的に成功するのでは
ないか、と思いますね。
いまのところ電話はできませんが、マイクもスピーカーもありますので、
いずれ誰かがスカイプで電話ができるアプリケーションを開発するのでは
ないかと思います。
■テーマ3 5年後は・・・?ソニー電子書籍端末「リーダー」
ソニーは同社の電子書籍端末「リーダー」の新しいモデルを日本国内で年内
に発売すると発表した。KDDIも専用端末を年度内に開発する方針で、両社
は凸版印刷、朝日新聞社を入れた4社で電子書籍配信に関する事業企画会社
を設立する。
こうした取り組みは、5年後には大体うまくいっていないものです。そもそ
も、電子書籍でアマゾンのキンドルとiPadの牙城を崩すのはかなり難しいと
思います。
キンドルで米国を席巻しているアマゾンでさえ、iPadやiPhone向けにキンド
ルのソフトを公開しています。アマゾンは、扱う電子書籍をキンドルだけに
配信するのではなく、対象ハードをiPadにも広げているのです。キンドルで
あろうがiPadであろうが、書籍が売れれば売り上げの一部はアマゾンに入る
のですから、ハードウェアでiPadと勝負するよりも自分たちはコンテンツ
配信業者だと割り切って「実」を取る戦略なのでしょう。
日本の企業が連合する取り組みは、たいていただし書きが多すぎ、うまく
いった試しがありません。日本における電子書籍化の問題点は、書籍取次の
東販と日販が“妨害”しているというところにあります。出版社が遠慮して
いる、というほうがあたっているのかもしれません。東・日販(新聞社にと
っては販売店)をなくしてしまうというほどの意気込みと勇気があるかどう
か、が成功のカギでしょう。
■テーマ4「商い無限」のiPad
光学分析機器開発のスカラはiPadやiPhoneにワイヤレス接続できるマイクロ
スコープ「エアマイクロ」を7月7日から発売する。アプリを起動してエアマ
イクロのレンズ部分を顔にあてると、50倍に拡大された肌が画面に映り、肌
のきめ細かさやしみなどの状態をチェックできるという。価格は4万5150円。
知って何になるの?という感じですが、私はそのためにこのニュースを取り
上げたのではなくて、iPadというのは前述したように「商い無限」でいろいろ
なことができるということをお伝えしたいのです。
私が経営しているビジネス・ブレークスルーでも。iPadを日本発売前に入手し、
授業に使うためのアプリ開発などを始め、今週からリリースしています。
とにかくiPadでは、いろいろなことができます。
任天堂のWiiのように本体の
加速度を感知するセンサーなど、いろいろな機能が入っており開発するのも
非常に楽しいデバイスです。このエアマイクロもiPadの機能を生かした製品の
ひとつですが、えくぼではなくアバタでしたということが分かった後に何を
してくれるのか、その解決方法まで提示してくれることを望みたいですね。
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【1】『スタートアップ起業家支援投資プロジェクト(SPOF)シーズン4』
http://www.attackers-school.com/support/index.html
──────────────────────────────────────
皆さんお待たせいたしました。
いよいよ、2010年度の起業家支援投資プロジェクト(SPOF)を開始いたします。
このプロジェクトは、新たに事業を起こされようとする方々に対して、
少しでも“背中の後押し”ができればという思いから立ち上がりました。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、このプロジェクトの別名は
「SPOF」と言います。これは「(S)背中を(P)ポンと(O)押す(F)ファンド」
の略称で、大前研一塾長が名付け親です。
人間性と事業性を審査した上で、その名の通り(!?)起業への後押しをすべく
資本金の一部に、弊社が投資するスキームとなっています。
今回は4回目となりますが、過去3回を通じて、ABSからは合計7名の方が
投資を受けられました。
スケジュールは以下の通りとなります。
(一部日程が変更になる可能性があります)
◆エントリーシート配布開始 2010年7月16日(金)
◆説明会 2010年7月21日(水)19:30~20:30
◆提出締切り 2010年8月16日(月)15:00
◆選考結果発表(一次審査) 2010年8月23日(月)※個別連絡
◆ブラッシュアップ会 2010年8月31日(火)19:00~22:00 ※希望者のみ
◆事業計画書提出 2010年9月13日(月)15:00まで
◆審査結果(二次審査) 2010年9月21日(火)※個別連絡
◆プレゼンテーション会 2010年10月10日(日)13:00~15:00
◆審査結果(三次審査) 2010年10月25日(月)15:00
◆最終審査 2010年11月中
さし当り、エントリーシート配布開始 が2010年7月16日(金)となります。
また、説明会を2010年7月21日(水)19:30~20:30 で行いますので、
興味ある方はご参加ください。
説明会への参加申し込みや、SPOFの詳細についての確認などは、
以下のURLでご覧いただくことができます。
http://www.attackers-school.com/support/index.html
皆さんのチャレンジを、お待ちしております!
■SOPFに関するお問合せは、
ABS事務局 加藤(かとう)宛に直接お願いします。
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皆さんお待たせいたしました。
いよいよ、2010年度の起業家支援投資プロジェクト(SPOF)を開始いたします。
このプロジェクトは、新たに事業を起こされようとする方々に対して、
少しでも“背中の後押し”ができればという思いから立ち上がりました。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、このプロジェクトの別名は
「SPOF」と言います。これは「(S)背中を(P)ポンと(O)押す(F)ファンド」
の略称で、大前研一塾長が名付け親です。
人間性と事業性を審査した上で、その名の通り(!?)起業への後押しをすべく
資本金の一部に、弊社が投資するスキームとなっています。
今回は4回目となりますが、過去3回を通じて、ABSからは合計7名の方が
投資を受けられました。
スケジュールは以下の通りとなります。
(一部日程が変更になる可能性があります)
◆エントリーシート配布開始 2010年7月16日(金)
◆説明会 2010年7月21日(水)19:30~20:30
◆提出締切り 2010年8月16日(月)15:00
◆選考結果発表(一次審査) 2010年8月23日(月)※個別連絡
◆ブラッシュアップ会 2010年8月31日(火)19:00~22:00 ※希望者のみ
◆事業計画書提出 2010年9月13日(月)15:00まで
◆審査結果(二次審査) 2010年9月21日(火)※個別連絡
◆プレゼンテーション会 2010年10月10日(日)13:00~15:00
◆審査結果(三次審査) 2010年10月25日(月)15:00
◆最終審査 2010年11月中
さし当り、エントリーシート配布開始 が2010年7月16日(金)となります。
また、説明会を2010年7月21日(水)19:30~20:30 で行いますので、
興味ある方はご参加ください。
説明会への参加申し込みや、SPOFの詳細についての確認などは、
以下のURLでご覧いただくことができます。
http://www.attackers-school.com/support/index.html
皆さんのチャレンジを、お待ちしております!
■SOPFに関するお問合せは、
ABS事務局 加藤(かとう)宛に直接お願いします。
▽ イベント企画 ABS@NETオフ会(OBOG会)報告 ▽
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【2】『 ABS@NETオフ会 第25回の開催レポート 』
─────────────────────────────────────
第25回オフ会の様子をABS@NET幹事がレポートしてくれました!
テーマ:一人一人が輝き、幸せを感じるチームづくり
日時 :2010年6月27日(日)14:00~18:00
講師 :船井総合研究所 経営コンサルタント 石田和之さま
講師紹介:
石田さんは、福島正伸講師のアントレプレナーシップ講座を受講し、
「ドリームプランプレゼンテーション 2009」では見事受賞を果たして、
多くの人に感動を与えた方です。
息子さんが障害を持っていたことから、同じような方が活き活きと働く会社を知り、
これからは多様な人を活かすマネジメントが必要だとして、起業をされました。
現在は、その方法をプログラム化した資格認定制度の発足を目指しておられます。
職場のみんなが輝くことで、人が集まり、経済活動もうまくいく。
豊富な事例も用いて、講義をして頂きました。
- ★ - ★ - ★ - ★ - ★ - ★ - ★ -
今回の大きく4つのテーマでお話しして頂きました。
1.起業を志した経緯
2.今、取り組んでいること
3.人と組織が輝く事例
4.人を活かし、人を輝かせるリーダーのあり方
■起業を志した経緯
元々、フランチャイズのコンサルタントとして、シェアの奪取や、売上向上の指導をしていた。
マーケットが縮小する中、店長の成長とチェーンの成長に相関があり、人と組織に関心をもった。
2006年、子供を授かったが、知的障害の子供だった。当時は、社会に出せない。自分がかせぐしかないと思ったが、日本理化学工業の社長と出会って転機を迎えた。従業員の76人中16人が知的障害者だと知り、衝撃を覚え、夢が生まれた。
息子と一緒に農家で自給自足しながら店を持ちたいと思い、アタッカーズで福島先生のアントレ講座を受けて、
さらに夢が大きくなった。
やがて仲間が増え、希望が生まれ、初めて息子に「ありがとう」と言った時、彼に泣いて叩かれた。
>実は、それまで自分を受け入れてなかったことを、相手は気付いていた。
>障害者だって、意外と分かっている。
>働けないというのも、只のレッテル。それを覆していきたい。
この時の思いが、深い部分で起業を支えている。
■今、取り組んでいること
福島先生に教わったこと
事業のプレゼン目的は経営資源を集めること。納得や説得ではなく、共感が必要。だから事業の説明ではなく、価値を物語として伝える。未来を実現する諦めない理由や、コイツだったら諦めないだろうという覚悟も、投資家に伝える。
その教えを守り、自律創造型相互支援の組織を目指し、それぞれの分野のプロをプレゼンで口説き、経営資源を集めた。
障害者に限らず、高齢者やゆとり世代など、多様な人材を活かすことで、職場が活性化する。
そういうマネジメントが、これからは必要。それをプログラム化して、資格認定制度を発足させる。
また、施設と企業とを結びつけ、業務の一部をアウトソースする。カフェであれば、キッチンスペースを圧縮して、厨房業務を施設に出し、客席を広くする。経費も下がって、WIN-WINとなる。
生きて行く上で大事なことは、「人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされること」。これらは全て、働くことで手に入る。
障害者は慣れてきても手を抜かずに、ルーチンができるので、職種によっては健常者よりも適性がある。そんな障害者の活かし方を社員が自ら学ぶので、教育効果も大変大きい。
■人と組織が輝く事例
自然の摂理と人間性に則った経営。不自然な経営は長続きしない。(船井幸雄の経営哲学)
人を活かし人が輝けば、人が集まり繁栄する。
リーダーは、まずはメンバーを輝かせる。すると協力者が集まり、顧客が集まる。
ドリームプレゼンテーションも、オリンピックも、ワールドカップも同じ原理。
夫婦が喧嘩ばかりしていると、子供が学校で問題を起こす。
職場の人間関係が改善されると、家庭の人間関係も改善する。
事例1/ユニクロ
耳の聞こえないない人を雇用した。それを知らないお客が声をかけた時に備え、周囲のスタッフが店内で気配りや目配りをするように成長した。
事例2/スワンベーカリー
店舗のある赤坂は飲食店が少なく行列ができる。そこで障害者に接客まで任せたが、周囲と連携を取って、健常者と変わらぬサービスをしている
事例3/伊那食品工業
48年間増収増益。急成長は起業に悪だ。年輪のような成長がいい。徐々に成長して永続することが望ましい。
事例4/石川県の野田町。55世帯しかない。空港から車で2時間。住職が亡くなって廃れた寺の再生。
温泉を掘って、町の人には無料にした。昼はカフェ、夜は居酒屋。温泉に入ると飲みたくなる。飲むと交流が始まって、このスペースでライブやろうよとか、生け花教室をやろうとか、人を活かす場になった。斜に構えてきた人も集まってくるようになり、酒蔵も、寺のブランドで酒を作るようになった。
障害者には、地域の人が総菜の作り方などを好きな時に教え、スタンプをもらい、溜まったら換金できるシステム。
事例5/沖縄教育出版。健康食品を通販で売っている。
日本一長い朝礼。自分の体験や、自分と客の間で起きた心の交流の自慢話をする。障害者や入り立ての主婦もスピーチ。朝礼の中で、スキンシップのある体操もする。
90-120分の非効率な朝礼だが、経営と社員との距離が縮まると、社員と客との距離も縮まる。
事例6/彩り
おばあちゃんと葉っぱしかない、と言われる町。そのおばあちゃんを使って葉っぱを商品化。おばあちゃんが、活き活きと輝き働くようになると、息子や興味を持った人たちがやってくるようになった。
事例7/てっぺん
優秀な人材ばかりを入れるのではなく、あえてやる気のない人間を入れることによって、周囲を育てる。実際にリーダーの下で育った人が、韓国店で大活躍している。
事例8/エステシャンの紺野さん
エステシャンとしてどうかという人も入ってくるが、愛情をかけて成長させる。やがて、同じような愛情で、部下に接するスーパー店長に変わっていく。
■人を活かし、人を輝かせるリーダーのあり方
・受容する力
・支援する力
・人を活かす力
>レッテルを貼らない(判断を保留する)
>親身になる(相手が自分の妹だったらどうする? 職場と家とは違うだろう、と区別してはいけない)
・自分だけが輝くのではなく、みんなが、やりたい方法で、ノウハウやリソースを共有して、成功することが大事。
・自分だけ輝いても仕方がない。
・存在価値を認められれば、企業は続く。障害者を社会にとって必要な人材にする
・渡り鳥のV字飛行、一体化の4つのルール
>行く場所を決める。同じ方を向く。
>依存しない。それぞれの持ち味を活かす。プロを集める。
>相互支援。先頭を入れ替える。弱い者をフォローする。おんぶしない、されない。
>横よりV時の方が抵抗が少なく、飛距離が70%伸びる。
・短期的な収益においては、最初から優秀な人材を揃えることが有効である。しかし、長期的な繁栄を求めるのであれば、職場に成長や助け合いを作ることが有効である。
最後に:
―「リーダーに必要なのは、レッテルを貼らず、受容、支援、活かすこと」
―「人を活かし人が輝けば、人が集まり繁栄する」
など、自分の職場でも明日から使える気付きが多く、効率一辺倒な世の中の風潮に一石を投じるものだと思います。
近眼的に「優秀な人材を採用する」ことだけに拘っていては、本当の成功はないのですね。
世の中に要らない人なんていない。
同じABSアソシエイツとして、大変共感できる内容でした。
セミナーの後は、恒例のワールドカフェ。
石田さんも交えて「月曜から何をしよう?」をテーマに楽しく語りました。
・目の前の人のいい所を20個探す
・メンバーに「ありがとう」と言う。
・早朝会議をする
・人の意見を聞く
など、様々な意見が出てきました
今回の参加者アンケートでは、絵やグラフを使った回答もお願いしてみました。
結果は、公式ブログなどで公開したいと思いますので、お楽しみに。
次回のオフ会は、8月に開催予定です。
またアソシエイツの皆さまにお会いするのを楽しみにしています!
【2】『 ABS@NETオフ会 第25回の開催レポート 』
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第25回オフ会の様子をABS@NET幹事がレポートしてくれました!
テーマ:一人一人が輝き、幸せを感じるチームづくり
日時 :2010年6月27日(日)14:00~18:00
講師 :船井総合研究所 経営コンサルタント 石田和之さま
講師紹介:
石田さんは、福島正伸講師のアントレプレナーシップ講座を受講し、
「ドリームプランプレゼンテーション 2009」では見事受賞を果たして、
多くの人に感動を与えた方です。
息子さんが障害を持っていたことから、同じような方が活き活きと働く会社を知り、
これからは多様な人を活かすマネジメントが必要だとして、起業をされました。
現在は、その方法をプログラム化した資格認定制度の発足を目指しておられます。
職場のみんなが輝くことで、人が集まり、経済活動もうまくいく。
豊富な事例も用いて、講義をして頂きました。
- ★ - ★ - ★ - ★ - ★ - ★ - ★ -
今回の大きく4つのテーマでお話しして頂きました。
1.起業を志した経緯
2.今、取り組んでいること
3.人と組織が輝く事例
4.人を活かし、人を輝かせるリーダーのあり方
■起業を志した経緯
元々、フランチャイズのコンサルタントとして、シェアの奪取や、売上向上の指導をしていた。
マーケットが縮小する中、店長の成長とチェーンの成長に相関があり、人と組織に関心をもった。
2006年、子供を授かったが、知的障害の子供だった。当時は、社会に出せない。自分がかせぐしかないと思ったが、日本理化学工業の社長と出会って転機を迎えた。従業員の76人中16人が知的障害者だと知り、衝撃を覚え、夢が生まれた。
息子と一緒に農家で自給自足しながら店を持ちたいと思い、アタッカーズで福島先生のアントレ講座を受けて、
さらに夢が大きくなった。
やがて仲間が増え、希望が生まれ、初めて息子に「ありがとう」と言った時、彼に泣いて叩かれた。
>実は、それまで自分を受け入れてなかったことを、相手は気付いていた。
>障害者だって、意外と分かっている。
>働けないというのも、只のレッテル。それを覆していきたい。
この時の思いが、深い部分で起業を支えている。
■今、取り組んでいること
福島先生に教わったこと
事業のプレゼン目的は経営資源を集めること。納得や説得ではなく、共感が必要。だから事業の説明ではなく、価値を物語として伝える。未来を実現する諦めない理由や、コイツだったら諦めないだろうという覚悟も、投資家に伝える。
その教えを守り、自律創造型相互支援の組織を目指し、それぞれの分野のプロをプレゼンで口説き、経営資源を集めた。
障害者に限らず、高齢者やゆとり世代など、多様な人材を活かすことで、職場が活性化する。
そういうマネジメントが、これからは必要。それをプログラム化して、資格認定制度を発足させる。
また、施設と企業とを結びつけ、業務の一部をアウトソースする。カフェであれば、キッチンスペースを圧縮して、厨房業務を施設に出し、客席を広くする。経費も下がって、WIN-WINとなる。
生きて行く上で大事なことは、「人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされること」。これらは全て、働くことで手に入る。
障害者は慣れてきても手を抜かずに、ルーチンができるので、職種によっては健常者よりも適性がある。そんな障害者の活かし方を社員が自ら学ぶので、教育効果も大変大きい。
■人と組織が輝く事例
自然の摂理と人間性に則った経営。不自然な経営は長続きしない。(船井幸雄の経営哲学)
人を活かし人が輝けば、人が集まり繁栄する。
リーダーは、まずはメンバーを輝かせる。すると協力者が集まり、顧客が集まる。
ドリームプレゼンテーションも、オリンピックも、ワールドカップも同じ原理。
夫婦が喧嘩ばかりしていると、子供が学校で問題を起こす。
職場の人間関係が改善されると、家庭の人間関係も改善する。
事例1/ユニクロ
耳の聞こえないない人を雇用した。それを知らないお客が声をかけた時に備え、周囲のスタッフが店内で気配りや目配りをするように成長した。
事例2/スワンベーカリー
店舗のある赤坂は飲食店が少なく行列ができる。そこで障害者に接客まで任せたが、周囲と連携を取って、健常者と変わらぬサービスをしている
事例3/伊那食品工業
48年間増収増益。急成長は起業に悪だ。年輪のような成長がいい。徐々に成長して永続することが望ましい。
事例4/石川県の野田町。55世帯しかない。空港から車で2時間。住職が亡くなって廃れた寺の再生。
温泉を掘って、町の人には無料にした。昼はカフェ、夜は居酒屋。温泉に入ると飲みたくなる。飲むと交流が始まって、このスペースでライブやろうよとか、生け花教室をやろうとか、人を活かす場になった。斜に構えてきた人も集まってくるようになり、酒蔵も、寺のブランドで酒を作るようになった。
障害者には、地域の人が総菜の作り方などを好きな時に教え、スタンプをもらい、溜まったら換金できるシステム。
事例5/沖縄教育出版。健康食品を通販で売っている。
日本一長い朝礼。自分の体験や、自分と客の間で起きた心の交流の自慢話をする。障害者や入り立ての主婦もスピーチ。朝礼の中で、スキンシップのある体操もする。
90-120分の非効率な朝礼だが、経営と社員との距離が縮まると、社員と客との距離も縮まる。
事例6/彩り
おばあちゃんと葉っぱしかない、と言われる町。そのおばあちゃんを使って葉っぱを商品化。おばあちゃんが、活き活きと輝き働くようになると、息子や興味を持った人たちがやってくるようになった。
事例7/てっぺん
優秀な人材ばかりを入れるのではなく、あえてやる気のない人間を入れることによって、周囲を育てる。実際にリーダーの下で育った人が、韓国店で大活躍している。
事例8/エステシャンの紺野さん
エステシャンとしてどうかという人も入ってくるが、愛情をかけて成長させる。やがて、同じような愛情で、部下に接するスーパー店長に変わっていく。
■人を活かし、人を輝かせるリーダーのあり方
・受容する力
・支援する力
・人を活かす力
>レッテルを貼らない(判断を保留する)
>親身になる(相手が自分の妹だったらどうする? 職場と家とは違うだろう、と区別してはいけない)
・自分だけが輝くのではなく、みんなが、やりたい方法で、ノウハウやリソースを共有して、成功することが大事。
・自分だけ輝いても仕方がない。
・存在価値を認められれば、企業は続く。障害者を社会にとって必要な人材にする
・渡り鳥のV字飛行、一体化の4つのルール
>行く場所を決める。同じ方を向く。
>依存しない。それぞれの持ち味を活かす。プロを集める。
>相互支援。先頭を入れ替える。弱い者をフォローする。おんぶしない、されない。
>横よりV時の方が抵抗が少なく、飛距離が70%伸びる。
・短期的な収益においては、最初から優秀な人材を揃えることが有効である。しかし、長期的な繁栄を求めるのであれば、職場に成長や助け合いを作ることが有効である。
最後に:
―「リーダーに必要なのは、レッテルを貼らず、受容、支援、活かすこと」
―「人を活かし人が輝けば、人が集まり繁栄する」
など、自分の職場でも明日から使える気付きが多く、効率一辺倒な世の中の風潮に一石を投じるものだと思います。
近眼的に「優秀な人材を採用する」ことだけに拘っていては、本当の成功はないのですね。
世の中に要らない人なんていない。
同じABSアソシエイツとして、大変共感できる内容でした。
セミナーの後は、恒例のワールドカフェ。
石田さんも交えて「月曜から何をしよう?」をテーマに楽しく語りました。
・目の前の人のいい所を20個探す
・メンバーに「ありがとう」と言う。
・早朝会議をする
・人の意見を聞く
など、様々な意見が出てきました
今回の参加者アンケートでは、絵やグラフを使った回答もお願いしてみました。
結果は、公式ブログなどで公開したいと思いますので、お楽しみに。
次回のオフ会は、8月に開催予定です。
またアソシエイツの皆さまにお会いするのを楽しみにしています!
【3】『 2ランク上を目指す!「こころ」「からだ」Lab. 』
http://www.attackers-school.com/seminar/index.html#health
─────────────────────────────────────
◆感情に左右されることないブレない「こころ」、
◆アクティブに立ち向かうための強い「からだ」は、
ご自分の能力をさらに発展させるための大切な要素だと思います。
心と体の「健康」はあって当たり前だと考えがちで、失った時に、
その大切さに気がつきます。
しかし、あって当たり前の「健康」ではなく、よりポジティブに行
動できる、より成果に繋がる、ビジネスに限らず自分の人生をより
前進させるためのツールだとしたら、いかがでしょう?
今回、弊社、株式会社ビジネス・ブレークスルーの新たな取り組み
として、ビジネスに役立たせる、ビジネスパーソンのための
『健全な「こころ」と「からだ」を作る』ためのコンテンツを
ご提供して参ります。
すでに、
【現役歌手であり経営者でもある堀澤麻衣子さん】や
【エグゼクティブと多数の人脈を持つ山本ケイイチさん】の
セミナーを開催しましたが、予想をはるかに超える反響を頂きました!
開催セミナーの詳細は↓をご覧ください。
http://www.attackers-school.com/seminar/index.html#health
■7月13日(火)19:30~21:30
『心のフィットネス! 頭で考えても心は誤魔化せない
~しなやかさ精神と耐性を保つ"ストレス対処"の考え 』
■7月23日(金)19:30~21:30
『日々の"姿勢"が変われば人生が変わる!
~ノートPCユーザー必見! 業務中の姿勢テクニック 』
■7月27日(火)19:30~21:30
『 「笑い」の力で、体の免疫力アップが可能!?
~1日3回以上笑っていないあなたに贈る、簡単免疫力アップ法』
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