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サイエンスパーク株式会社代表取締役 小路 幸市郎さん(ABS5期受講)Vol.3

引き続き、サイエンスパーク株式会社
代表取締役 小路 幸市郎さん
   (ABS5期受講、今から7年ほど前に受講)

    http://sciencepark.co.jp/

事業内容は、「デバイスドライバー関連の開発」です。

ドライバでの高度な技術力を通じて、企業や社会技術革新を
もたらし、ビジネス機会の創出、新テクノロジー開発、新プロダクト
新サービスの創造に貢献し、これからのマーケットをリードしていく
と思われます。

起業して、11年半たった今、ドライバで情報漏えいを防ぐ
「4thEye」の発想は、国内のみならず、米空軍に認められこれから、
さらに世界に向けて躍進していきそうな企業です。


それでは、
既成概念を打ち破り、突き進む、小路さんのストーリーを紐解こう!

今回の内容に。
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Q、それでは最後に技術をもっていて独立したいと思っているような人
  に対して、何が重要かということをお話いただけますか?

A、まずは思いですね。事業家となって成功したいという強い思いが
  あるかどうかそれに尽きると思います。技術があるのは
  当たり前です。

  独立しようと思うくらいだから、技術はあると思うんですよ。
  思いの次に大切なのはマーケティング能力だと思います。
  市場がどこにあって何を供給すればいいかを考えなければ
  いけないですね。

  世の中がほしいものをマッチングして供給すれば成功する
  わけじゃないですか。しかし、自分の技術がすごいから世の中に
  買ってくれっていうのはこれは相当危ない行動ですね。
  僕もやりましたけど(笑
  
  技術屋は自分主体で考えがちですから、顧客目線でマーケティング
  し、そこに技術をぶつけていくべきです。
 
  自分で何ができるか列挙してみて、
  ”こういう時代が来る”ということがピックアップできるから、
  マーケットを本気で見ていけばいいと思います。
  そして、それを信じてやりぬくんです。それに尽きると思いますね。

  あと財務は自分でやらないとだめですね。会計のソフトを
  買ってきて自分でうちこめばいいんですから。
  自分で財務をやって、マーケティングもやって、技術もあれば
  大丈夫ですよ。
  
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Q、そうですね。技術屋の方にはマーケティング感覚がない人が多い
  というのはうなづけますね。最後に、新しい商品の紹介も含め、
  具体的に工夫されているような事例についてお教えいただけますか?

A、『サイエンスパークセキュリティホスピタル』として「4thEYE」と
  他社のサービスをパッケージにして売っているものがあるんです。

  僕はセキュリティのための4thEYE」を売りたいわけですよ。
  業界黎明期の時は誰もプレゼンしていないからいいんですけど、
  今はどこの会社も同じようなものを営業に来て、お客さまは
  何がいいのかわからないわけです。

  そしてお客さまは個人情報保護のための対策をしたいだけで
  その商品を買いたいわけではないんです。これが顧客目線と
  売るほうのミスマッチであり、それがわかってきたんですね。
  要するはそれについて全部まとめてやってほしいわけです。

  だから無料相談や保険など、他社と提携して個人情報保護のための
  全サービスをパッケージとして提供できるようにしています。
  これがマーケティングだと思います。
                          【終了】

 ⇒●これまでの文章も含め、掲載しております。
   http://www.attackers-school.com/abs_heroes/index.html


 (この記事は対象企業へ取材し、作成しております。松澤)
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 3回にわたり小路さんの話をお送りしてきましたがいかがでしたか?

 小路さんがABSに来られた時にはすでに起業されていましたが、
 ABSで学んだことが経営にすごく役立っているとおっしゃっていました。

 また、ABSで同期だった仁科さんが、大手電気メーカから転職し、
 サイエンスパークの経営に参画されています。同じく同期だった
 税理士の曲渕さんが社外監査役として協力されています。

 こういった協力関係ができるのもABSの大きな特徴です。


*起業家志望の読者の皆様が、ここでご紹介する方の起業していく
 プロセスを知ることで、追体験していただくことが目的です。

 結果的にロールモデルを作ることで、より成果が出やすい
 発想や行動に 切り替わることきっかけとなることを思います!


 いずれにしても是非、一緒に応援してあげて下さい!
  ⇒「サイエンスパーク」 http://sciencepark.co.jp/


■『サイエンスパークセキュリティホスピタル』である「4thEYE」ご紹介。

   損保、コクヨ、コンサルタントと提携しての、
   『総合的なセキュリティビジネス』
   を行われています。無料相談を行われているそうなので、
   ご興味ある方は下記にお問い合わせください。

 問い合わせ先:
 http://sciencepark.co.jp/products/4theye/index.html#


この文章は大前研一のアタッカーズ・ビジネススクールが発行するメルマガ【情熱DNA】(まぐまぐ殿堂入り)にて配信した内容です。ご登録いただければ毎週水曜日、お手元に届きます。こちらから

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織田信長 日本(戦国時代) 1534年~1582年

第三回目は、いよいよ日本人を取り上げます。
日本史上屈指のアントレプレナー、
乱世を突き動かした織田信長について見てみましょう
    
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 第三回 ○織田信長 日本(戦国時代) 1534年~1582年
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       ~勝ち方を知る~

織田信長は、長篠の戦において、甲斐の武田氏を破りました。

この戦いで、信長は、当時最強を誇った武田の騎馬隊に対抗するため、
三千丁の火縄銃を集め、それを前後三列に分けたと言われています。

火縄銃には連射ができないという欠点を補うため、この工夫により、
一列目が発射する間に、次の列が発砲の準備するようにしたのです。

ところが、実はこのエピソードは後世の創作であるようです。
実際は火縄銃の数は三千丁ではなく、千数百丁で、
三段構えも行なわれなかったと言うのが真相のようです。

しかし、それでもなお、この戦いにおける織田軍の勝利には、
信長ならではの大きな「仕掛け」が隠されていました。

馬は本来、敏感な生き物でちょっとした音にも反応してしまいます。
一方、火縄銃は近くの人の耳が痛くなる位発射音が大きいそうです。
そしてこれが千丁以上集まっていたとしたら・・・

発砲と同時に、空を切り裂く爆音が轟き、馬は驚いて立ち往生。
馬から振り落とされた武田兵を狙って、弓や長槍ですかさず攻撃。
織田軍は鮮やかな勝利を手にすることが出来ました。

長篠の戦では、武田の騎馬隊をたたくにはどうすればよいか、
それはすなわち騎馬隊の能力を無力化することであると考え、
火縄銃の直接の殺傷力だけではなく、発射音も利用したのでした。

これも、信長が、日頃から馬を乗りこなし、銃の使い方を学び、
それぞれの特性を知り抜いていたからこそでしょう。



また、信長のもう1つ有名な戦(いくさ)として、桶狭間の戦いがあります。

迫り来る今川義元率いる数万の兵に対し、織田軍はわずかに四千。
居城を囲まれたり、会戦での正面対決になれば負けは確実です。
信長は生き残る唯一の策は、奇襲、と確信しました。

そして、奇襲の機会を探っていた信長に、ある情報が飛び込みました。
「今川軍は桶狭間で昼食を取っている」
これを聞いた信長は、いまこそ奇襲の絶好機と確信しました。

道の細い桶狭間ならば、軍が縦に長く伸び、本陣が手薄になっている。
なおかつ、昼食中とあらば、酒を飲み油断しているはず・・・
信長軍は、一気に今川本陣へ突撃、見事に義元の首を討ち取りました。

ここでも、
信長の考え方の特徴が顕著に現れているます。

桶狭間では、戦いの後、大将今川義元の首をとった兵よりも、
今川軍の動向を伝えたものを功名第一としたと言われています。

これも、信長は勝つためには奇襲しかない、そのためには、
仕掛けるタイミングが勝負を決める、と知っていたからこそ
情報の重要性を一番に評価したのでしょう。

信長は桶狭間以後、奇襲戦法を使うことはありませんでした。
桶狭間では最善の策であったが、常に通用するものではないと
理解し、できるだけ優位な状況で戦いに望んでいました。

リーダーである信長は常に優位な状況を作るにはどうすれば
よいのかを考え、そのために必要な準備や情報収集を怠りませんでした。

事前にその戦では何をすれば勝てるかを知り抜き
そして勝利の可能性を最大にした状態で戦場に出たのでした。

勝ち方を知る、これが信長を天下人にさせた最大の要因でしょう。


◎ここで、歴史は皆さんに問いかけます・・・。
是非、少し時間をとって考えてみてください。

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・あなたの事業がビジネス乱世で成功するための最も重要な
 要因は何ですか?

・成功のポイントを押さえるために、やるべきことは何ですか?

・成功の条件を整える為にあなたは信長から何を学びますか?

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参考文献:
・『織田信長 中世最後の覇者』 (脇田修著 中公新書)
・『逆説の日本史9 戦国野望編 鉄砲伝来と倭寇の謎』
                (井沢元彦著 小学館)

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